ドットシー、「もったいない」からマーケット創る 化粧品ロスを救う仕組みとは?

「化粧品業界の”もったいない”から新しいマーケットを創る」挑戦をするドットシーは、化粧品ロス商品を販売する社会貢献型のECストア「.C(ドットシー)」を展開している。「.C」は、使用期限が近くなっている商品や、外箱に傷のある未使用の化粧品を中心に、特別価格で購入できるサイトだという。購入金額の一部は、社会貢献活動団体に寄付するとしている。

渡部英恵社長は、「日本では、膨大な量のコスメが毎年廃棄されている。化粧品の流行のサイクルは早い。季節商品や限定品の売り切れを恐れて多く発注されることがあり、その結果、需要を超えた商品が廃棄される。化粧品の廃棄はどのメーカーも直面している課題であり、日本全体の社会課題として捉えられている」と語る。

「当社は、そうした化粧品の業界の問題を解決する一歩として、『化粧品ロスに新しい循環サイクルを』をテーマに、ECストア『.C(ドットシー)』を開設した」(同)としている。

同社が廃棄予定の化粧品を仕入れてECサイトで販売することは、化粧品メーカーの廃棄コストの削減にもつながるという。顧客にとっては、特別価格で商品を購入できるメリットがある。購入金額の一部を寄付しているため、そうした側面でも、社会貢献につながるとしている。寄付先を購入時に選択できる仕組みになっているという。

▲取り組みに賛同した協賛メーカーから直接仕入れを行い、正規品のみを販売

「当ストアで販売する商品は、お客さまに安心して購入していただくため、正規品にこだわっている。当社の取り組みに賛同していただいた協賛企業(化粧品メーカー)から直接仕入れを行い、正規品のみを販売している」と言う。

現在、仕入先を募集しているそうだ。

「商品ラインアップの拡充を最優先に取り組みたい。今期(2024年7月期)中に、100SKUの取り扱いを目指す」(渡部社長)としている。