導入事例と今後の展望

すでに組み込みデータベースは、携帯電話やカーナビゲーションシステム、デジタル家電、産業機器など多くの分野で採用されています。。特に民生機器では音楽や映像などコンテンツのメタデータ管理に活用されるケースが多くみられますが、今後はあらゆるデータを統合管理するデータベースとして広く普及していくことが考えられます。

産業機器においても、FA機器の共通プラットフォームとしての開発および採用が進んでいます。情報を一元管理することにより、メンテナンス性の向上、トレーサビリティの向上などが期待できます。

最近では高速大容量インフラの普及が加速しており、ネットワークと連携したソリューションとして普及することも考えられます。ネットワークと連携したソリューションとしては、ハンディターミナルなどの情報端末を利用した在庫管理が代表例として挙げられます。今後はRFIDといったキーワードもあり業務系で使用されるあらゆる機器に搭載される可能性を秘めています。

ユビキタスネットワーク社会の実現に伴い、組み込みデータベースの市場はいよいよその幕を開けようとしているのです。

(ブライセン Linter事業部:津久井雅之)