まず、少なからぬ割合のアイテムは、自分のカラダにあわせて位置を調節する必要がある。アバタごとに体の形や大きさが異なる自由度のある世界なのだから、自由度とひきかえの複雑さとして、これはしょうがない。位置の調節は、目的のプリムを右クリックすると出てくるパイメニューで「編集」を選択するとできる。

大きさを調節しないといけないこともある。アイテムの大きさは「編集」の「引き伸ばす」で調節する。大きさの変更ができないときや、大きさを変更すると不都合が起きるときなどは、シェイプを編集して頭を小さくするのも解決方法のひとつだ。足より小さい靴だと、足が靴から飛び出したりするが、こういう場合も、靴の大きさを調節するのでなく足を小さくするのが、この世界のお作法だ。

位置を調節したり、体の大きさを変えて身につけても、プリムならではのあきらめないといけないことがある。アバタの体もプリムの髪もポリゴンのデータなので、同じ位置を占めるときは、外側のデータが描写される。たとえば動く髪がカラダの向きによってカラダにのめり込んだり、スカートが座った椅子を突き抜けたりする。プリムのスカートで、スカートの下にスカートと同じテクスチャのズボンをはくのが定番なのは、スカートだけでは姿勢によっては下半身が見えすぎるのを防ぐためでもある。

また、プリムは、テレポートした拍子などに、ヘンな場所にくっついてしまうこともある。筆者は、プリムのヘアが股間にくっつき、はからずも上出来の巨大なアンダーヘアーができたことがある。

頭が大きいのかプリムのヘアーが小さいのか、フレックス・ヘアーからスキンヘッドが出てしまった。その修正前(右)と修正後(左)

プリムでは位置調節が基本。アバタが不自然な姿勢なのは、Zeroposeといわれる、位置を調節するときに便利なポーズのアニメーションを稼働させているため

プリムのアイテムには、プリムのアイテムならではの難点もある。ヒラヒラうごくスカートでも椅子に座るとベンチを突き破る。髪も体に突き刺さる

プリムで作ったものは、何かの拍子におかしな場所に現れることがある。このときは、片方のクツがおしりにくっついてしまった

ここまではタダで入手したスキンや衣類を用いた。そしてSecond Lifeでは、もちろん、自分で作ることもできる。