インドの通信会社Reliance Communications(以下、RCL)は16日(現地時間)、イーサネットサービス事業者の米Yipesを3億ドル(約366億円)で買収したと発表した。Yipesは米国内の14の都市圏において、2万2,000キロ以上の光ファイバ網を所有し、米国のデータ通信市場で40%のシェアを誇る企業。また、ロンドン、香港、東京にも拠点を置き、日本のNTTデータや米Verizon Communicationsもクライアント企業に含まれる。一方、RCLはインドの大手通信会社で、インドをはじめ、中東、アジア市場で事業を展開している。

今回の買収は、RCLの子会社で、国際専用線販売事業者の英FLAG Telecomを通して行われ、Yipesの全株式を取得する。Yipesは今後、FLAG Telecomの戦略的事業体として統合され、2010年までに250億ドル(約3兆円)を投入し、Yipesの光ファイバ網を使ったサービスを世界40カ国で新たに展開するという。

RCLによる今回の買収額は、同社において過去最大規模。またこの買収により、RCLはイーサネットサービスの世界市場における三大企業のひとつとなる。