そのほかの話題
主要な話は以上であるが、実際には講演の合間にプレゼントの抽選を挟んだりしながらの、バラエティに富んだ2時間であった。基調講演の最後には、SPALDINGと共同開発したという"Intelligent Basketball"(写真24)が登場した。このボールは、投げたときの軌跡について、リアルタイムに解析できるというものである(写真25)。このボールに搭載された「8ビットMCU(Micro Controller Unit)と3軸の加速度センサを組み合わせる」というのは今年のテーマの1つらしく、Technology Labではほかにも8色に変化するボールなども展示されていた。
展示といえば、毎度のことながらメインホール前にFreescale Semiconductorのチップを搭載したさまざまな製品が展示されていた。今年はMotorolaの「RAZA」シリーズがたくさん出展されていたが、変わったところではソニーの「mylo」(写真26)やパイオニアのワイヤレスヘッドフォンなどがあった(写真27)。
最後に余談をもう1つ。今年のFTFでは名札としてnTAG InteractiveのnTAGが利用された(写真28)。セッションのスケジュールや詳細を表示したり(写真29)、結果のインタビューを入力したり(写真30)することもできる。ほかにメッセージを受信したり、参加者が名刺交換の代わりにnTag同士でProfileを交換することも可能だった。筆者は初めて使ったが、なかなか便利であった。