今年のHot Chips 31はマシンラーニング(ML)花盛りであった。既報のCerebrasのウェハスケールのディープラーニングエンジン以外にも、発表順にFacebookの学習プラットフォーム「Zion」、Huaweiの「DaVinci」、Intelの学習向け「Spring Crest」、Habana Labsの推論向け「Goya」と学習向け「Gaudi」、Alibabaの推論向け「Ouroboros」、Teslaの「Full Self Driving Computer」、NVIDIAのマルチチップ構成の研究プロジェクト、AIエンジンを搭載するXilinxの「Versal FPGA」、Intelの推論向け「Spring Hill」と計11編の論文が発表され発表論文の約1/3を占め、本会議前日に行われたチュートリアルの半分もAmazon、Microsoft、Googleのデータセンターでのディープラーニングのアクセラレーションの話しであった。
日本の「富岳」は4位に後退、スパコン性能ランキングTOP500(2023年11月版)が公開
半導体系誤り耐性量子コンピュータの実現に前進、理研が高速・高精度なスピン状態の読み出しに成功
阪大、量子コンピュータ開発を進展させる電子1個のスピン操作技術を開発
超伝導型vsイオントラップ型 - 量子コンピュータ2方式の性能比較の結果を発表
1兆年以上かかるとされていた1409次元の暗号、KDDIなどが29.6時間で解読に成功
京をはじめとする日本勢もTOP500に代表されるランキングの上位に多く入ることで注目を集めるほか、人工知能(AI)やディープラーニングでも活用が進むなど、さまざまな用途で活用されるようになったスーパーコンピュータに関わるホットな話題を詳細な説明付きで紹介します。