米Googleは5月19日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催中のGoogle I/Oにて『Chrome Web Store』を披露した。いわゆるApp StoreのWebアプリ版と呼べるもので、ゲームやユーティリティなど目的別のアプリ検索が容易になるほか、有料、無料を問わず各種アプリの購入や簡易ランチャーとしての機能を持つ。これは今年後半に提供が予定されているChrome OS搭載マシンを強く意識したサービスだといえるだろう。

Google I/Oで公開されたChrome Web Storeの動作画面。有料アプリ購入を選択すると、Google IDの入力を求めるダイアログが開く

GoogleではChrome Web Storeをオープンなマーケットプレイスと位置付けており、Web Storeの機能はChrome以外からも利用でき、そこで提供されるアプリはWeb標準に則ったものとなっている。Google I/Oで公開されたデモによれば、Google製アプリに加え、各種ユーティリティやサービス、ゲームなどが一覧表示され、ストアからの導入が可能になっている。有料アプリ購入の場合にはGoogle IDでのログインが要求されるため、Google Checkoutなどの決済機能が利用されているものとみられる。購入したアプリはショートカットとして登録され、新規タブ表示の画面でランチャー代わりとして簡単に起動できるようになっている。

Googleではゲームの重要性を訴えている。多くはFlashベースのミニゲームやソーシャルゲームが中心となるが、中にはこの「Lego Star Wars」のように本格的な3Dアクションゲームも存在する

Chrome Web Storeのオープン時期は今年後半になるとみられ、正式オープン前に開発者らがWebアプリを登録できる体制を整えるという。詳細についてはChromium Blogのリンクを参照のこと