東京都教育委員会は8日、大阪の創価学会施設や府立高校などの爆破予告をインターネット掲示板「2ちゃんねる」に書き込み、有罪判決を受けた都立高校の43歳図書館司書を、懲戒免職処分にした。

都教委によると、元司書は今年3月~4月にかけ、大阪在住と見られる2ちゃんねるでの論争相手を困らそうと計画。都内のインターネットカフェにおいて、論争相手の名前をかたり、計39回にわたり犯行予告を書き込んだ。

書き込み内容は、「大阪創価学会堺池田講堂を爆破する」「近畿職業能力開発大学校を爆破する」「府立高校を爆破し生徒を殺す」などだった。

犯行予告を受けた施設などから相談を受けた大阪府警が捜査。同府警が威力業務妨害で逮捕した後、起訴され、大阪地裁が懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡した。

同教委では、「元司書は学校卒業後すぐに教育委員会に勤めたベテランで、どうしてこんなことをやったか、その発想の理解に苦しむ」と話している。

ネットの匿名性についてはこちらのレポートを参照

【レポート】なぜ捕まるのか? とまらない犯行予告と逮捕劇に見る"ネットは匿名"の誤解