お風呂の排水溝に溜まった髪の毛の掃除方法
お風呂の排水溝に溜まった髪の毛の掃除は、まず髪の毛を捨ててから髪の毛を溶かす2段階で行いましょう。
私たちの髪の毛は1日におよそ50~100本抜けると言われており、そのうちシャンプー時に抜ける量は1日あたり30~60本と言われています。そのため、お風呂の排水溝には髪の毛がすぐに溜まります。
まずは手で取り除ける分を取ってから、取り切れない分を液体パイプクリーナーで溶かします。
ここからは「髪の毛を捨てる」「液体パイプクリーナーで髪の毛を溶かす」のステップについて補足します。
髪の毛を捨てる
ヘアキャッチャーに溜まっている髪の毛を手で取り除きます。直接触れたくない場合は、ビニール袋ごしに髪の毛をつまみ、ひっくり返して捨てましょう。
排水口の汚れが気になる場合はお風呂用中性洗剤をかけて、不要な歯ブラシなどでこするとよいです。
ヘアキャッチャーの掃除方法については下記の記事を参考にしてみてください。
液体パイプクリーナーで髪の毛を溶かす
定期的に液体パイプクリーナーを使って、排水管内に溜まった髪の毛を溶かしましょう。
物理的に髪の毛を取り除いていても、すき間から流れた髪の毛が排水管内で溜まってつまる可能性があります。
液体パイプクリーナーの使用頻度は、1〜2週間に1度くらいを目安にするとよいでしょう。
使い方は、まず規定量の液体パイプクリーナーを排水口に注ぎ、15〜30分程度放置します。そのあと、水で洗い流します。
取れた汚れが排水管内でつまるおそれがあるため、長時間放置してはいけません。流れが悪いときは、同じ手順を数回繰り返しましょう。
下記の記事でも掃除方法と2つの洗剤について紹介していますので参考にしてください。


ヘアキャッチャーでお風呂の排水溝の髪の毛掃除を楽にしよう
お風呂の排水溝掃除を少しでも楽にしたいと思いませんか?ヘアキャッチャーを使えば、お風呂の排水溝の掃除がぐんと楽になります。
ヘアキャッチャーにも種類があるので、ここでは主な種類を紹介します。特徴を解説するので、あなたに合ったものを選んでくださいね。
ステンレスタイプ
ステンレスタイプのヘアキャッチャーは、衛生的で錆びにくいのが特徴です。パンチング穴加工が施されているため、水切れがよく髪の毛をしっかりキャッチします。
汚れてもスポンジに洗剤をつけて拭くだけでよいので、お手入れも楽です。価格帯は600~2,000円程度のものが多いです。
【商品例】

銅タイプ
銅タイプのヘアキャッチャーは、清潔に保てるのが嬉しいポイントです。銅は水に濡れることで銅イオンが発生し、抗菌作用がはたらきます。
ヌメリ・目詰まり・臭いを抑制する効果もあります。ステンレスタイプと同様にパンチング穴加工があるので、水切れがよいのもメリットです。
価格帯は600~4,000円程度のものが多いです。
【商品例】

プラスチックタイプ
プラスチックタイプのヘアキャッチャーは安価で販売されており、100円均一ショップでも購入できるのがメリットです。
特にダイソーの「髪の毛くるっとキャッチ」は、TwitterやInstagramなどのSNSでも話題になった人気商品です。
「髪の毛くるっとキャッチ」は、水が流れるときに渦が発生する形状で、髪の毛がヘアキャッチャーの中央に集まるようになっています。
髪の毛が溜まったら、ひっくり返してゴミ箱に捨てるだけでOK。安くて便利な優れものです。
【類似商品】

シールタイプ
シールタイプのヘアキャッチャーも、5~10枚程度であれば100円均一ショップでも購入できます。
汚れたらはがして取り換えるだけなので便利です。ただし、ものによっては長期間貼りっぱなしだとはがれにくくなったり、逆に粘着力が弱くはがれやすいこともあります。
口コミをよく見て購入する商品を決めましょう。
【商品例】

ネットタイプ
ネットタイプのヘアキャッチャーも、30枚程度で100円均一ショップで販売されています。
ネットを排水口にかぶせ、髪の毛が溜まったら外して捨てるだけなので楽です。排水口にかぶせずに置くだけのタイプもあり、こちらはさらに便利です。
ただし、置くタイプは目皿を外してネットを置くので、目皿の紛失に注意しましょう。
【目皿に被せるタイプ】

【目皿一体型タイプ】

お風呂の排水溝の髪の毛を放置するとどうなる?
お風呂の排水溝の髪の毛を放置すると、どのような事態を招くのでしょうか。ここでは、排水溝の髪の毛放置が引き起こすトラブルをご紹介します。
粘り気が出る
放置された髪の毛に石鹸カスや皮脂が付着すると、粘り気が出ます。石鹸カスや皮脂が付着してできた粘り気は、髪の毛やゴミを取り除くだけではきれいにできず、掃除に手間がかかります。
何より排水溝が不衛生です。
悪臭がしてヌメリや虫が発生する
髪の毛に石鹸カスや皮脂が付着したままさらに放置していると、悪臭が漂うことがあります。ヌメリも出てきますが、これは雑菌が発生しているのが主な原因です。
雑菌によるヌメリが排水管内部に蓄積されると、チョウバエなどの虫がわきます。ヌメリを取るには、漂白剤やクエン酸・重曹などで掃除しなければなりません。
排水管内部がつまる
排水管内部に髪の毛が溜まったまま放置していると、つまりの原因になります。
液体パイプクリーナーを使っても取れないつまりは、ラバーカップや真空式パイプクリーナーなどを使って除去することになりますが、それでも対処できない場合は水道業者への依頼が必要になるでしょう。
つまりの状況によっては作業代が高くつくこともあるため、日頃から掃除を怠らないようにしましょう。
お風呂の排水溝がつまったときの対処方法
最後に、万が一お風呂の排水溝がつまった際に自分でできる対処法を解説します。
ただし、無理をすると悪化するおそれがあります。重度のつまりや固形物がつまった場合は、水道業者へ依頼しましょう。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーで対処する
ラバーカップ(スッポン)はトイレのつまりを解消するためによく使用されますが、お風呂の排水口のつまり解消にも使えることがあります。
ラバーカップでつまりが解消できない場合は、吸引力のより強い真空式パイプクリーナーを使うのがおすすめです。
ラバーカップや真空式パイプクリーナーでつまりを解消する手順は、次の通りです。
- ラバーカップを排水口に隙間のないように当てる
- ラバーカップを強く押して密着させる
- カップ部分が浸かる程度に水をためる
- 一気に引き上げる(真空式パイプクリーナーの場合はレバーを引き上げる)
- 一度でつまりを解消できなかったときは、何度か繰り返す
ワイヤーブラシで対処する
ワイヤーブラシとは、3~5メートル程度の長いワイヤーの先端にブラシがついている道具です。ワイヤー式パイプクリーナーとよばれる場合もあります。
ワイヤーは細いため、狭い場所を掃除したいときに役立ちます。また、排水管につまった汚れを物理的に削りながら落とすことが可能です。
ワイヤーブラシでつまりを解消する手順は、次の通りです。
- 排水管に向けてワイヤーブラシを入れ、つまりが発生している部分に当てる
- つまりにブラシが届いたら、動かしてつまりを削り落とす
- つまりが剥がれると隙間ができるので水が流れるようになる
ワイヤーブラシの選び方については下記の記事を参考にしてみてください。
まとめ
お風呂の排水溝に溜まった髪の毛の正しい掃除法は、
- 1. 取れるだけの髪の毛を取り除く
- 2. 残りの髪の毛を液体パイプクリーナーで溶かす
という2段階を踏むことです。
ヘアキャッチャーを使用すれば普段の排水溝の掃除がぐっと楽になるため、ぜひ使ってみてください。
排水溝に溜まった髪の毛を放置していると、次第に悪臭がしたりつまりを引き起こしたりするため、掃除は怠らずに行いましょう。
万が一つまらせてしまった場合は、ラバーカップやワイヤーブラシで除去することも可能です。
ただし、無理をすると排水管を破損させたりつまりを悪化させたりする可能性もあるため、重度のつまりの場合は水道業者に連絡をしましょう。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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