お風呂に虫が発生する原因
お風呂に虫が発生してしまう原因として、排水口に溜まった汚水が挙げられます。また、暖かい環境であることから虫が繁殖しやすく、害虫が大量発生するトラブルにつながりやすいでしょう。
以下より、お風呂に虫が発生しやすい理由について解説していきます。
虫は水が溜まっている環境を好む
虫は水が溜まっていて比較的暖かい環境を好むため、虫にとってお風呂は理想的な環境だといえます。
また、虫にとって環境が良いとどんどん繁殖していくため、気づいた時にはお風呂に虫が大量発生していたというケースもあり得るでしょう。
具体的な対処方法については後述しますが、基本的にはお風呂場をよく換気し、こまめに掃除することがポイントです。
主に排水溝に発生しやすい
また、お風呂場に発生する虫の多くの原因が排水溝だといわれています。
排水管を通って虫が登ってきたり、排水管の汚れから虫が発生したりすることもあるため、排水溝の虫対策を重点的に行うことが欠かせません。
万が一虫が発生してしまったら、排水溝を徹底的に掃除して駆除するだけでなく、日頃から虫を発生させないための対策が必要です。
おすすめの対策法については後述しますので、そちらを参考にしてみてください。
お風呂で発生しやすい虫の種類
お風呂で発生しやすい虫の種類としては、以下の4つが挙げられます。
- チョウバエ
- シロアリ
- チャタテムシ
- 紙魚(シミ)
それぞれの虫の特徴について簡単に解説しますので、確認していきましょう。
お風呂に発生する虫1:チョウバエ
チョウバエは5月末から10月にかけて繁殖しやすく、お風呂に発生する代表的な害虫です。黒くハートの形をしており、1ミリから4ミリ程度の大きさが特徴的です。
幼虫はナメクジもしくはイモムシを細くしたような形状です。
幼虫の期間は約10日で、大きくなった終齢幼虫の体長は約9mmになりますが、幼虫は下水溝や浄化槽の汚泥中に潜るため、成虫に比べて見つけにくいかもしれません。
主な発生原因としては、排水溝やお風呂にある窓の隙間から入り込み、人間の髪の毛や皮脂、石鹸のカスなどを主な餌として繁殖していきます。
チョウバエの侵入をゼロにすることは難しいと言われていますが、できる限り虫が好まない環境を作ったり見つけ次第駆除することが大切です。
お風呂に発生する虫2:シロアリ
シロアリはお風呂の床下にある柱に発生しやすい害虫であり、主に以下の3種類があります。
- ヤマトシロアリ:体長3.5ミリから6.0ミリ
- イエシロアリ:体長7.5ミリから9.5ミリ
- アメリカカンザイシロアリ:体長9.0ミリから11.0ミリ
どのシロアリも家で発生すると大きな被害を被ってしまうことが多く、もしお風呂場内でシロアリを見つけた場合は、ものすごい数のシロアリが床下に隠れていると予想されます。
シロアリはお風呂に発生する害虫のなかでも、特に素早い駆除の対応が必要です。そのため、シロアリを見つけた場合は業者へ駆除を依頼するようにしましょう。
お風呂に発生する虫3:チャタテムシ
チャタテムシは体長1ミリから2ミリほどの小さな害虫であり、カビを餌として繁殖していきます。チャタテムシは高温多湿な場所を好む、シラミの仲間です。
ダニのように畳にも発生するため、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
チャタテムシが発生して繁殖してしまった場合、人間が死骸を吸い込んだことにより喘息などの発作が起こるケースもあるため、できる限り早く駆除の対応をするようにしましょう。
お風呂に発生する虫4:紙魚(シミ)
紙魚(シミ)は体形が魚に似ていて、紙を加害するため「紙魚」や「衣魚」と呼ばれている8〜10mm程度の小さい虫です。
古本や掛け軸に発生しやすいとされていますが、湿度70%、気温20度以上の環境を特に好むため、トイレやお風呂に発生することもあります。
人間への直接的な害の少ない虫ですが、虫がお風呂に発生しているのは気持ちが良いものではないので、発見した際には速やかに駆除しましょう。
お風呂に発生した虫の駆除方法
ここからは、お風呂の排水溝に虫が発生してしまった場合の駆除方法について解説します。
以下の3つのパターンに分けて紹介しますので、それぞれ手順を確認していきましょう。
- 殺虫剤を使う
- 熱湯をかける
- パイプクリーナーを使う
お風呂の虫の駆除方法1:殺虫剤を使う
殺虫剤を使うことで、虫の発生源をなくして駆除できます。
チョウバエを例に挙げると「成虫用」「幼虫用」の2種類があるため、発生している虫に合わせた殺虫剤を用意しましょう。
殺虫剤を使う際には、お風呂全体に撒くよりも汚れが溜まりやすい排水管の中や排水口付近に噴霧すると効果的です。
また、使用の注意点としてメガネやマスクで目や喉を保護するようにしてください。
おすすめの殺虫剤一例
お風呂の虫の駆除方法2:熱湯をかける
虫や排水溝の中、浴槽の下などに熱湯をかけることも、効果的な駆除方法の一つです。
お風呂に発生する害虫は水を好みますが、熱いお湯は苦手です。そのため、害虫を見つけたら熱湯をかけることで駆除できます。
また、排水溝や浴槽の下に熱湯を流すことで、見えない部分に発生している害虫をまとめて駆除できるでしょう。
しかし、熱湯を排水溝に流すと排水管の素材を痛めてしまう可能性があるため、熱湯を流す行為は一般的には推奨されていません。そのため、殺虫目的で熱いお湯を使う場合はリスクもあることを理解しておきましょう。
参考として、害虫を駆除できる熱湯の温度の目安は、70度以上と言われています。
お風呂の虫の駆除方法3:パイプクリーナーを使う
排水溝に汚れが溜まって害虫が発生している場合、パイプクリーナーでこびりついた汚れを取り除くことも効果的です。
害虫は髪の毛や皮脂などの汚れが原因で繁殖してしまうため、パイプクリーナーを使うことで汚れを溶かし、害虫の発生を防げます。
パイプクリーナーを使った排水溝掃除の手順は、以下の通りです。
- 1. 排水口のフタやヘアキャッチャー、排水トラップを取り外す
- 2. 排水管にパイプクリーナーを流し入れ、放置する
- 3. 規定の時間放置したら水で洗い流し、取り外した部品を取り付ける
注意点として、パイプクリーナーの放置時間を長く取りすぎると汚れごと固まってしまうことがあるため、規定の時間は守るようにしましょう。もし1度の使用で汚れが落ちない場合は、2度や3度とパイプクリーナーの使用回数を増やすようにしてください。下記の記事でパイプクリーナーの使い方について詳しく解説しています。

お風呂に虫を発生させないための掃除・予防方法
ここでは、お風呂に虫を発生させないための排水溝の掃除方法について紹介します。
以下の3つについて挙げますが、どれも日常で簡単に行える内容ですので、ぜひ試してみてください。
- こまめに汚れを取る
- 入浴時以外は換気する
- 侵入を防ぐ対策を行う
こまめに汚れを取る
虫を発生させないためには、お風呂の排水溝に汚れを溜めないことが大切です。そのためには、日常的にこまめに汚れを取ることを意識しましょう。
排水溝掃除は、毎日お風呂上がりにヘアキャッチャーに溜まったゴミを捨てるほか、週に1回程度は洗剤とスポンジを使用して綺麗に汚れを取り除くことがおすすめです。
これだけでも髪の毛や皮脂などの汚れが排水溝に溜まらなくなります。虫の発生原因をなくして繁殖を防げるため、ぜひ試してみてください。
掃除方法としては、排水口のフタやヘアキャッチャー、排水トラップなど取り外せる部品を取り外し、排水溝の中と取り外した部品の汚れを取りましょう。
また、定期的にパイプクリーナーを使用して汚れを分解させておくことで、虫の発生を防げるだけでなくつまりやぬめりの防止にも効果が期待できます。
詳しい掃除方法やおすすめの洗剤、お風呂の排水溝の構造や外し方については、以下の記事を参考にしてみてください。
入浴時以外は換気する
虫は水の多い場所が好きなため、入浴時以外はお風呂を換気しておくことで虫の発生を防げます。
お風呂は普通に使っているだけでも壁や床に水が残るため、湿気が多くなることは避けられません。そのため、お風呂を使用したあとは換気扇を回してお風呂場を乾燥させ、虫の好む環境になってしまうのを避けましょう。
また、換気する際の注意点としてお風呂のドアや窓は閉め、密閉した状態で換気扇を回すことがポイントです。ドアを開けたままにしていると脱衣所の方へ湿気が流れてしまうため、ドアを閉めて効率よく換気をしましょう。
侵入を防ぐ対策を行う
お風呂で虫が発生する原因は、お風呂場の環境による繁殖だけでなく、外から侵入してくる場合もあります。そのため、虫の侵入を防ぐ対策を行うことも欠かせません。
特に、住宅の近くに飲食店や商業施設などがあると、ゴミから発生した虫が家庭へ侵入しやすくなります。
お風呂の窓やドアはなるべく閉め、虫の侵入経路を無くすことが大切です。また、排気管に網を貼って虫の侵入を阻止することも虫の発生を防ぐうえで効果的でしょう。
虫の侵入防止に効果的な薬剤を併用すると、より効果的です。
お風呂の虫対策・排水溝洗浄を業者に相談する
ここまでで紹介した排水溝の掃除方法や虫の発生を防ぐ対策を行っても状況が改善されない場合は、業者へ相談することがおすすめです。
この場合は、目に見えない部分や素人では手の届かない部分に原因が隠れている可能性があります。また、虫が苦手で自分で対処することが難しい場合も業者への依頼を検討してみましょう。
プロの業者に頼むことで、虫の発生原因を徹底的に探して洗浄してくれるため、自分での解決が難しいと感じたら水道業者へ相談してみてください。
業者であれば高圧洗浄機を使った排水管掃除にも対応しているため、害虫対策のほかに、排水管に溜まっている汚れを一気に綺麗に洗浄することができます。
おすすめの業社3選
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
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※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
まとめ
今回は、お風呂の排水溝に虫が発生してしまった場合に考えられる原因や発生しやすい虫の種類、駆除するための方法、普段から行える掃除方法などについて紹介しました。
もしお風呂に虫が発生してしまったら徹底的に駆除するほかに解決策はありませんが、その後も虫の発生を防ぐためには、しっかりと換気したり排水溝に汚れを溜めないように掃除したりすることが大切です。
また、紹介した駆除方法や対策を試しても虫が駆除できない場合や自分での作業に不安がある場合などは、業者へ相談して虫の発生原因を洗浄してもらうようにしましょう。
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※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
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