お風呂の排水溝の取り外し方は?手順を解説
まずは、お風呂の排水溝の取り外し方について以下の2つの排水溝のタイプに分けて紹介します。
- 排水トラップタイプ
- 封水筒タイプ
それぞれで特徴や取り外し方が異なるため、家庭の排水溝で該当するものについて確認していきましょう。
排水トラップタイプ
排水トラップタイプは、内部の部品まで掃除するために取り外すにはやや手間がかかるため、内部まで掃除をしたことがある方は少ないでしょう。
まずは排水トラップタイプの仕組みを紹介したうえで、排水溝の取り外し方について紹介していきます。
仕組み
排水トラップタイプでは、まず排水溝が以下のような部品でできています。
- 排水カバー
- 目皿
- ヘアキャッチャー
- 排水トラップ
また、排水トラップの内部部品としては以下のようなものがあり、こちらも分解することができます。
- エルボ
- 浴槽逆流防止弁
- とびら逆流防止部材
- 浴槽下逆流防止部材
取り外し方
ここからは、排水トラップタイプの排水溝を取り外す際の手順について紹介していきます。
細かい部品が多いため、取り外した部品を失くしたり誤って流してしまったりしないように気をつけましょう。
また、以下の手順を試しても排水溝を取り外せない場合は、無理に力を加えるのではなく、取扱説明書を確認したり、各メーカーのサイトを確認したりしてください。
排水トラップタイプの排水溝を取り外す手順は、以下の通りです。
- 排水カバーを取り外し、目皿は反時計回りに回して外す
- ヘアキャッチャーを取り外す(反時計回りで外すタイプもある)
- 排水トラップの内部部品(エルボ・浴槽逆流防止弁・とびら逆流防止部材・浴槽下逆流防止部材)を取り外す
3の手順で排水トラップの内部部品を取り外す際は、4つの部品をそれぞれ引き抜いて外すようにしてください。
封水筒タイプ
続いて、封水筒タイプの排水溝を取り外す方法について紹介します。
封水筒タイプは、排水トラップタイプよりも比較的取り外しやすい構造となっているため。簡単に取り外して掃除が行えるでしょう。
仕組み
封水筒タイプは、主に以下のような部品が取り付けられています。
- 排水カバー
- ヘアキャッチャー
- 封水筒
- すべりワッシャー
- 臭気止めゴムパッキン
- 排水トラップ
封水筒タイプの部品は上記の上から順番に取り外すことができるため、手順は簡単です。
取り外し方
封水筒タイプの排水溝を分解する際は、以下の手順で行いましょう。
- 排水カバーを取り外し、目皿を反時計回りに回して外す
- ヘアキャッチャーを取り外す(反時計回りで外すタイプもある)
- 封水筒を反時計回りまたは持ち上げて外す
注意点として、封水筒を外す際は外枠を回さないように抑えながら作業するようにしてください。
また、排水溝掃除を長期間放置していた場合、排水溝の部品が固くて外れないことがあります。その場合は強引に取り外そうとするのではなく、排水カバーをつまみの部分にかけて回してみましょう 。
無理やり排水溝を分解しようとして取るべきでない部品が取れてしまったり、部品が破損してしまったりすると、水漏れトラブルの原因となってしまいかねません。
お風呂の排水溝が汚れる原因
お風呂の排水溝が汚れる原因としては以下のようなものがあげられます。
- 髪の毛
- 皮脂や垢
- シャンプーやボディーソープ、石鹸などの石けんカス
- 雑菌やカビ
お風呂の排水溝汚れの原因1:髪の毛
頭を洗うときに抜け落ちる髪の毛が排水溝につまることで、臭いにおいの原因になったり、水の流れを止めてしまい、別の要因と合わさって排水溝を汚れを促進させてしまいます。
そもそも、人は1日あたりで50本~100本程度の髪の毛が抜けると言われており、特にシャンプーで頭を洗うときには1日で抜ける髪の毛の約6割が抜けるとされており、本数にすると30本~60本程度が抜けることがあります。
この抜け毛の量は人により違いますし、家族で使うお風呂で毎日「30本~60本×家族の人数」の髪の毛が溜まってしまうので、排水溝を汚す原因の一つとして考えられています。
お風呂の排水溝汚れの原因2:皮脂や垢
お風呂で身体を洗う際には1日の汚れや汗をしっかりと洗いますが、その皮脂汚れが排水溝のドロドロとした汚れの原因になります。
生きている中で行われる新陳代謝の影響により、皮脂から分泌される中性脂肪や脂肪酸などを皮脂汚れと呼びますが、身体を洗うことで皮脂汚れや垢を落としています。
皮脂汚れは見えにくいため、身体を洗っている最中は気にならないという人が多いと思いますが、この皮脂汚れによってヌメヌメ・ドロドロとした汚れが発生しています。
お風呂の排水溝汚れの原因3:シャンプーやボディーソープ、石鹸などの石けんカス
シャンプーやボディーソープ、石鹸などを使うと石けんカスが発生し、これが排水溝のつまりの原因やドロドロの汚れを加速させてしまう原因です。
石けんカスは白い塊となっており、水に溶けないため、そのまま排水溝のつまりの原因になります。
また、石けんカスに雑菌やカビが繁殖し、ぬめりの原因になることもあります。
ちなみに排水溝のドロドロ汚れについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。
お風呂の排水溝汚れの原因4:雑菌やカビ
お風呂場は湿気も多く、雑菌やカビが繁殖しやすい環境が整っているため、排水溝を汚す原因の一つになっています。
排水溝の汚れの一つにぬめりがあり、もちろん石けんカスや水垢などが原因の場合もありますが、実は赤カビが原因ということもあります。
そのまま放置しておくと汚れだけではなく人体にも影響を与える可能性がありますので、注意が必要です。
ちなみに、お風呂の排水溝のぬめりに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。
お風呂の排水溝の掃除方法
ここからは、お風呂の排水溝を分解して掃除する方法について解説していきます。
以下の3種類について手順を解説しますので、ぜひ試してみてください。
- 中性洗剤を使う
- 重曹とクエン酸を使う
- パイプクリーナーを使う
また、排水溝の掃除方法についてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので参考にしてください。
中性洗剤を使う
中性洗剤はお風呂で発生するほとんどの汚れを綺麗にできるため、排水溝のほかにお風呂掃除全般において効果的です。
既に洗剤を使用してお風呂の掃除を行っている方が大半かと思いますが、今回は排水溝掃除にフォーカスして必要な道具や手順を紹介します。
まずは、排水溝掃除にあたって以下の道具を用意しましょう。
- お風呂用の中性洗剤
- スポンジ
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
続いて、道具が用意できたら以下の手順で排水溝を掃除していきます。
- 排水口のフタを外す
- ゴム手袋をつけ、ヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取る
- ヘアキャッチャー、排水トラップ(又は排水筒)を取り外す
- 中性洗剤と歯ブラシを使い、取り外した部品を掃除する
- 排水溝にゴミや汚れがある場合は取り除く
- 歯ブラシやスポンジに洗剤をつけ、手が届く範囲で排水溝の中を洗浄する
- 洗剤を洗い流し、部品を元に戻す
注意点として、中性洗剤は汚れを落としやすい特徴がありますが、カビなどの頑固な汚れを落とすことはできません。排水溝にカビが発生していた場合は、後述する液体パイプクリーナーと呼ばれる塩素系洗剤を使って掃除することがおすすめです。
重曹とクエン酸を使う
排水溝を掃除するための方法として、中性洗剤のほかに身近にあるもので行えるのが、重曹とクエン酸を使った掃除です。
重曹とクエン酸の中和反応により、排水溝に発生してしまったぬめりを分解することができます。
まずは、以下の道具を用意しておきましょう。
- 重曹100g
- クエン酸50g
- コップ1杯のお湯(40度程度)
- ゴム手袋
- スポンジ
- 歯ブラシ
これらの道具が準備できたら、以下の手順で排水溝掃除を行います。
- 排水口のフタを外す
- ゴム手袋をつけ、ヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取る
- ヘアキャッチャー、排水トラップ(又は排水筒)を取り外す
- 排水溝と取り外した部品に重曹とクエン酸を振りかける
- その上にお湯をかけて30分ほど放置する
- 放置したら水でよく洗い流し、残った汚れは歯ブラシで取り除く
- 取り外した部品を元に戻す
重曹とクエン酸を使った排水溝掃除は人体に害がなく、安全に行える掃除方法の一つですので、ぜひ試してみてください。
液体パイプクリーナーを使う
液体パイプクリーナーなどの塩素系洗剤は髪の毛や皮脂などの汚れを溶かして落とせるため、お風呂の排水溝に汚れやぬめりが溜まっていたり、水の流れが悪かったりする時に有効です。
液体パイプクリーナーを使って排水溝を掃除する際は、まず以下の道具を用意しておきましょう。
- 液体パイプクリーナー
- ゴム手袋
- 歯ブラシ
注意点として、液体パイプクリーナーは直接手で触れると手が荒れてしまうため、必ずゴム手袋を着用して作業を行うようにしてください。おすすめのパイプクリーナーは下記の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
上記の道具が用意できたら、以下の手順で排水溝を掃除していきます。
- 排水口のフタを外す
- ゴム手袋をつけ、ヘアキャッチャーに溜まっているゴミを取る
- ヘアキャッチャー、排水トラップ(又は排水筒)を取り外す
- 排水溝と取り外した部品に液体パイプクリーナーを振りかける
- 規定の時間放置し、放置したら水でよく洗い流す
- 残った汚れは歯ブラシで取り除き、綺麗になったら取り外した部品を元に戻す
液体パイプクリーナーを放置する際は、放置時間を長く取りすぎると洗剤ごと汚れが排水溝に固まってしまうことがありますので、規定の時間を守るようにしてください。
日頃からお風呂の排水溝をきれいに保つためには?
ここからは、日頃からお風呂の排水溝を綺麗に保って汚れを防ぐ方法について紹介します。
以下の3つの掃除方法に分けてポイントを解説していきますので、ぜひ実践してみてください。
- こまめに掃除をする
- 排水溝にアルミボールを入れる
- 定期的に液体パイプクリーナーを使う
こまめに掃除をする
お風呂の排水溝を綺麗に保つコツとして、まずはこまめに掃除をすることが欠かせません。
排水溝部分に溜まった髪の毛などのゴミを放置すると、つまりやぬめりを引き起こしてしまいやすくなります。
そのため、毎日お風呂上がりにヘアキャッチャーに溜まったゴミを捨てる習慣をつけたり、週に1度は洗剤とスポンジを使って排水溝掃除をしたりするようにしてみましょう。
これだけでも、排水溝に汚れを溜めない方法としては効果的であるため、ぜひ試してみてください。
排水溝にアルミボールを入れる
アルミホイルは水に触れることで金属イオンが発生するため、ぬめぬめとした汚れの防止につながります。
排水溝にアルミボールを入れる際は、アルミホイルを適当に切って丸め、排水溝部分に入れておきましょう。
これだけでぬめり対策になり、アルミボールの周りに汚れがついてきたら新しいものに交換するだけです。
簡単に行えるため、排水溝を綺麗に保つ方法としておすすめです。
定期的に液体パイプクリーナーを使う
液体パイプクリーナーは日常的な掃除でも効果的であり、排水溝に溜まったつまりやぬめりの元を除去することができます。
定期的に液体パイプクリーナーを使って排水溝の汚れを溶かしておくことで、排水溝へ汚れが溜まることを防げるでしょう。
月に1回や半月に1回などのペースでも十分効果がありますので、ぜひ試してみてください。
何かおかしいな?と思ったら業者へ相談するのがおすすめ
排水溝掃除をしているなかで、水の流れが悪かったり何か異物がつまったりしているのであれば、業者へ相談することがおすすめです。
業者であれば原因を明確に特定し、最適な方法で掃除やつまり解消の対処を行ってくれます。
排水溝に何か問題が発生していたとして、無理に自分で直そうとした結果、つまりや水漏れを引き起こしてしまうケースも存在します。
そのため、自力での作業が不安だったり対処法が分からなかったりする場合は、業者への依頼を検討してみましょう。
ちなみにお風呂の排水溝つまりを業者に依頼した場合の作業や料金の相場などはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。
おすすめ業者3選
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
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※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
まとめ
今回は排水溝を取り外す方法について紹介し、排水溝掃除や排水溝を綺麗に保つためのポイントなどについてもまとめてみました。
排水溝の掃除はこまめに行うことでつまりやぬめり、悪臭の発生を防げるため、ぜひ今回紹介した掃除方法を試してみてください。
また、排水溝に何か異常が発生していると感じた場合は、業者へ相談して原因を解消してもらうことがおすすめです。
まずは無料相談!全国対応&水道局指定のおすすめ業者
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
※記事内で紹介した水道業者様は編集部が独自にリサーチを行い、料金や口コミ等、様々な情報を基に
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