排水管のつまりが起こってしまう原因
排水管のつまりが起こってしまう原因について、以下の5つの場所ごとに詳しく紹介します。
- お風呂
- キッチン
- 洗面台
- トイレ
- 洗濯機
これらの原因を知っておき、今後は排水管がつまる前に防げるようにしてみてください。
お風呂
お風呂の排水管がつまってしまう主な原因は、髪の毛や皮脂、石鹸のカス、垢などが挙げられます。
つまりを引き起こす流れとして、排水口付近に溜まった皮脂や石鹸のカスがぬめりとなり、そこに髪の毛などの汚れが蓄積して排水管の通りを塞いでしまったり、ぬめりが肥大化してヘドロが発生してしまったりします。
髪の毛は1日に50〜100本抜けると言われているため、こまめに掃除をしなかったりお風呂の使用頻度が高かったりすると、排水管がつまりやすくなってしまうでしょう。
お風呂のつまりの原因についてこちらの記事でも詳しく解説しています。

キッチン
キッチンの排水管がつまる原因としては、洗剤の溶け残りや食べ物のカス、油汚れなどが挙げられます。
排水口に溜まったベタつき汚れがシンクを使用するうちに大きくなり、やがてつまりを引き起こしてしまうでしょう。
特に、食べ物のカスは何気なく流してしまいがちであるため、つまりの原因になりやすいといえます。
キッチンのつまりの原因についてこちらの記事でも詳しく解説しています。

洗面台
洗面台の排水管がつまる原因としては、お風呂と同様に髪の毛や皮脂、石鹸のカス、垢などが主に挙げられます。
また、身支度をしている際にヘアピンやアクセサリーが落ち、その異物がつまりを発生させてしまうこともあるでしょう。
さらに、髪の毛をセットするときに使うヘアワックスやオイルも、一度に流しすぎるとつまりを引き起こす場合があります。
トイレ
トイレの排水管がつまってしまうのは、必要以上にトイレットペーパーを流したり、本来流してはいけないティッシュペーパーを流したりすることが原因として挙げられます。
また、犬や猫などペットのフンをトイレに流すという方は、フンと一緒に混じった毛が原因でつまりを発生させてしまうこともあるでしょう。
そのほか、誤って異物を便器内に落とし、気づかずに流してしまうことも排水管つまりの原因となります。
洗濯機
洗濯機の排水管がつまってしまう原因としては、洗濯物から出る髪の毛や糸くず、溶け切らなかった洗剤などが挙げられます。
髪の毛や糸くずなどを放置すると、溜まったところに溶け残った洗剤が付着し、ドロドロとしたつまりの原因が発生しやすくなるでしょう。
排水管だけでなくホースに上記のような汚れが溜まってしまうこともあるため、注意が必要です。
洗濯機のつまりの原因についてこちらの記事でも詳しく解説しています。

排水管のつまりは100均のワイヤーブラシで解決できる
上述したような排水管のつまり解消には、100均のワイヤーブラシが役立ちます。
簡単に手に入るため、最初の対処法としてぜひ試してみてください。
ここからは、ワイヤーブラシの選び方や実際にブラシを使ったつまりの解消方法について解説します。
ワイヤーブラシの選び方
選び方についてですが、しっかりと中心部がワイヤーで出来ており、排水管の構造に合わせて形を曲げられるものがおすすめです。
注意点として、ブラシ部分が太すぎたり細すぎたりする場合は排水管の汚れがうまく取れないことがあります。そのため、排水管の太さに合わせて適したものを選ぶと良いでしょう。
また、排水管の素材によってはワイヤーブラシを使うと配管を傷つけてしまうことがあります。
じゃばらホースを使っている排水管の場合は、ワイヤーブラシだと穴を開けてしまう可能性があるため、業者へ相談して修理してもらうことがおすすめです。
100均のワイヤーブラシを使ったつまりの解消方法
まずは、以下の道具を用意しましょう。
- ワイヤーブラシ
- 新聞紙やビニールシート
- ゴム手袋
100均のワイヤーブラシを使ったつまりの解消方法は、以下の通りです。
- 新聞紙やビニールシートを周りに敷いておく
- ワイヤーブラシを排水管に入れる
- 異物にぶつかったらブラシを動かして異物を削り取る
- 水の流れがよくなったらOK
ワイヤーブラシを入れる際は、奥まで入れ込みすぎると抜けなくなってしまう可能性があるため、無理に使用することは避けましょう。
ワイヤーブラシで排水管のつまりを解消できない場合は?
ワイヤーブラシを使っても排水管のつまりを解消できない場合、以下のような方法も試してみると良いでしょう。
- 重曹とお酢を使って掃除する
- ラバーカップで汚れを取る
- 市販のパイプクリーナーを使う
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 業務用のパイプクリーナーを使う
それぞれの手順について解説していきます。
重曹とお酢を使って掃除する
手軽に行える排水管のつまり解消方法として、重曹とお酢を使った掃除方法がおすすめです。
重曹のアルカリ性により油など酸性の汚れを中和させ、お酢の酸性により水垢などアルカリ性の汚れを中和させる効果があります。この掃除方法は、ぬめりが原因で水の流れを悪くしてしまっている場合に有効です。
重曹やクエン酸の詳しい効果については下記の記事で解説していますので気になる方は読んでみてください!

また、洗い場の排水口に近い場所であれば効果が期待できますが、排水管の奥や曲がった部分にゴミが溜まっていたり、ガンコな汚れが付着していたりする場合には適しません。その場合は、別の方法を試すか、業者へ依頼して掃除してもらうことがおすすめです。
まずは、以下の道具を用意しましょう。
- 重曹
- お酢
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
掃除の手順は以下の通りです。
- 排水口のフタやゴミ受け、排水トラップを外す
- 溜まっているゴミを取り除く
- 排水口に重曹とお酢を入れ、1時間ほど放置する
- 水で重曹とお酢を流し、残った汚れは歯ブラシで掃除する
- 水の流れが改善されたら、外したパーツを取り付ける
ラバーカップで汚れを取る
続いて紹介するのは、ラバーカップを使った排水口のつまり解消方法です。
ラバーカップで真空状態を作り、水を引き上げることでつまりの原因を取るような仕組みになっています。
ラバーカップはトイレで使用するイメージがあるかと思いますが、家庭内の排水管のつまり解消に効果的です。
その際は、場所ごとの排水口の形に合ったラバーカップを選ぶ必要があるためサイズが合うかどうかを確認し、新たに購入する場合は適したサイズのものを探すようにしましょう。
まずは、以下の道具を用意してください。
- ラバーカップ
- ビニールや新聞紙
掃除の手順は以下の通りです。
- 水が飛び散ってもいいようにビニールや新聞紙を敷く
- 排水口のフタやゴミ受け、排水トラップがある場合は外す
- 排水口にラバーカップを密着させる
- 上からゆっくり押して、引き上げる
- つまりが解消されたら、外した部品を元に戻す
注意点として、固形物がつまった場合に無理にラバーカップを使用すると、排水管を傷つけたり、つまりの原因をさらに奥まで押し込んでしまう 可能性があります。
また、ガンコな油汚れや石鹸のカスがつまっている場合はラバーカップでつまりを解消することは難しいため、別の方法を試してみましょう。
市販の液体パイプクリーナーを使う
市販で売られている液体のパイプクリーナーを使うことも、排水管のつまりを解消する方法の一つです。
液体パイプクリーナーは、成分によって以下のように効果が異なります。
- 水酸化ナトリウム:油汚れや皮脂が原因のつまりに効果的
- 次亜塩素酸ナトリウム:髪の毛などタンパク質が原因のつまりに効果的
また、液体パイプクリーナーの粘度によっても作用が異なり、粘度が高い液体パイプクリーナーは汚れに密着しやすいため、効率よく汚れに浸透します。
こちらの記事でパイプクリーナーの選び方・注意点を解説していますので参考にしながら選んでみてください。

液体パイプクリーナーが用意できたら、以下のような手順でつまりを取っていきましょう。
- 排水口のフタやゴミ受け、排水トラップを外す
- 液体パイプクリーナーを流し入れ、表記の時間放置する
- 洗剤をしっかりと流し、つまりが解消されているかを確認する
- 外した部品を取り付ける
放置する時間を長く取りすぎると、洗剤とともに汚れが固まってしまいさらにつまりを悪化させてしまう ことがあるため、規定の時間を守るようにしましょう。
また、つまりがひどく1回で解消されない場合は、さらに複数回繰り返してつまりを取ってみてください。
真空式パイプクリーナーを使う
真空式パイプクリーナーは、ラバーカップよりも強い力で汚れを吸引して引き上げられるため、ガンコな排水口のつまり解消におすすめです。
また、真空式パイプクリーナーは水が飛び散りにくく、床や壁を比較的汚さずに作業が行えます。
まずは、以下の道具を用意しましょう。
- 真空式パイプクリーナー
- ビニール袋や新聞紙
道具が用意できたら、次のような手順でつまりを解消していきます。
- 水が飛び散ってもいいようにビニールや新聞紙を敷く
- 排水口のフタやゴミ受け、排水トラップがある場合は外す
- 真空式パイプクリーナーのレバーを下げたまま排水口に密着させる
- 密着させた状態でレバーを勢いよく引き上げる
- 4の手順をつまりが解消されるまで繰り返す
- つまりが解消されたら、外した部品を取り付ける
業務用のパイプクリーナーを使う
上記のどの対処法を試しても排水管のつまりが解消されない場合は、業者用のパイプクリーナー「ローポンプ」を使用することも一つの手です。
ローポンプは真空式パイプクリーナーよりも吸引力が強く、水位が低くても使えるため使ってみたいと思う方もいるかもしれません。
しかし、基本的には業者が使用する道具であるため、サイズが大きく保管場所に困ってしまったり、値段が張ってしまったりします。
そのため、上記の対処法を試しても解決できない場合は、業者に相談することがおすすめです。
排水管をつまらせないための予防策
ここからは、排水管をつまらせないために普段から行えるポイントについて解説していきます。
それぞれの場所ごとに対処法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
お風呂の場合
お風呂の排水管がつまってしまう主な原因は、髪の毛や皮脂、石鹸のカス、垢などでした。
そのため、普段からこまめに排水口の掃除を行い、汚れを溜めないことで排水管のつまりを防げるでしょう。
毎日ヘアキャッチャーに溜まった髪の毛を取ったり、週に1度スポンジと洗剤を使って掃除したりするだけでも、つまり防止に効果があります。
こちらの記事でヘアキャッチャーの比較をしていますので選ぶ際の参考にしてみてください。

キッチンの場合
キッチンの排水管は、油や食材のカス、洗剤などが溜まりやすく、汚れが蓄積されてつまりやすくなってしまいます。
そのため、日常的に排水口を掃除することはもちろん、極力油を流さないために使ったフライパンは拭き取ってから洗ったり、食材のカスを流さないように排水ネットを設置したりすると良いでしょう。
洗面台の場合
洗面台の排水管もお風呂と同様に、髪の毛や皮脂、石鹸のカス、垢などが原因でつまりを引き起こしてしまいがちです。
こまめに掃除するのはもちろん、ヘアピンやアクセサリー類を誤って流してしまわないように注意することも欠かせません。
身支度でヘアピンやアクセサリーなどを使用する場合は、あらかじめ排水口の栓をしておくことで落下を防げるでしょう。
トイレの場合
トイレの排水管は、大量にトイレットペーパーを流したり異物を誤って流したりすることでつまりやすくなります。
そのため、一度に大量のトイレットペーパーを流さないようにすることや、水に溶けにくいもの・溶けないものは流さないようにすることが大切です。
トイレつまりの予防策についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。

洗濯機の場合
洗濯機がつまる原因は、服から出る糸くずや溶け残った洗剤でしたよね。
つまりを防ぐ対処法として、毛玉が出やすいニット類は綺麗にしてから洗濯しましょう。
また、洗濯機の排水ホースは使っていくうちに汚れが溜まるのは仕方がないため、定期的に排水口や洗濯槽の掃除をすることが欠かせません。
市販のものを使っても排水管のつまりが直らない場合は
上記で紹介した排水管のつまり解消方法を試してみたり、市販のつまり解消グッズを使ってみてもつまりが直らない場合は、業者へ相談することがおすすめです。
素人で無理に修理を行おうとすると、さらにつまりを悪化させてしまったり、別のトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
業者であれば専用の道具を使って効率的につまりを解消できるため、自力での解決が難しいと感じたら業者へ依頼してみましょう。
また、依頼する際には複数社で見積もりを取り、安心して依頼できる業者を選ぶようにしてください。
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水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
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※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
こまめな掃除でつまりを予防しましょう
今回は、家庭の排水管がつまった際の解消方法として、100均のワイヤーブラシを使った対処法を主に紹介しました。
また、つまりを引き起こす原因やその他の対処法などについても解説しましたので、排水管がつまってしまった際の参考にしてみてください。
排水管のつまりを防ぐためには、日常的にこまめな掃除をすることが欠かせません。今後はつまりを発生させないために、できることから始めていきましょう!
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