リモートワークが盛んになり、自宅のPCをパワフルなものに買い替える人が増えている。売れ筋の主流はノートPCだが、より高性能を求めるなら、性能上の制約が少なく、構成の自由度が高いデスクトップPCがおすすめだ。今回紹介するユニットコム(パソコン工房)の「SOLUTION-M056-117-UHX」は、そんなビジネス向けデスクトップPCを探している人にピッタリの1台だ。
パワーとサイズのバランスがいいミニタワーPC
パソコンの形態には、大きく分けて持ち運び可能なノートPC(タブレットPC含む)と、据え置きで使うデスクトップPCの2種類がある。ノートPCは薄く軽量で持ち運びができ、好きなところで利用できる反面、発熱量や重さの関係で、性能やスペックに限界がある。
一方デスクトップPCは、こうした制約が少ないため、同じ価格帯で比較すると、ノートPCより高性能なものが多く、拡張性が高いのが特徴だ。
デスクトップPCにも、手のひらに乗るような超小型のミニPCから、ディスプレイを搭載した一体型、床に直接置いて使うフルタワー型まで様々な形状があるが、今回紹介する「SOLUTION-M056-117-UHX」は、ミニタワー型ケースを採用したデスクトップPCだ。ミニタワーは対応するマザーボードのサイズが小型(MicroATX)に限られ、拡張スロット数が少ないものの、机の上にも設置できるサイズながら拡張性の高さと性能のバランスが高く、企業などで採用されるケースが多いほか、ミドルからヘビーユーザーにも広く好まれている。
ケースはフロントに通気性のいいメッシュパネルを採用し、上面と側面はシンプルにフラットな面になっている。ボディカラーはブラックだ。本体サイズは、幅190mm×奥行415mm×高さ357mmと平均的なミニタワーPCと同等。机の上に置いてみると、多少奥行きが必要だが、高さがそれほどでもないため、圧迫感は思ったより少ないだろう。
光学ドライブは搭載していないが、今時はソフトもほとんどがダウンロード可能なので、特に問題はないだろう。必要ならばBTOで5インチベイ用のドライブを増設するか、またはUSB接続のドライブを使用しよう。ヘッドフォンやUSBなどよく使うインタフェースも前に用意されている。
背面のインタフェースはUSB 3.0を中心にスタンダードなものが並んでいるが、無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth、Display PortやUSB Type-Cなどは用意されていない。特に配線などの関係で無線LANが必要な人は、購入時のBTOオプション(USB接続のドングル)を選んでおくといい。なお、USB接続のマウスとキーボードが付属する。これらはUSB 2.0接続なので、背面のUSB 2.0ポートを使って繋ごう。
本体の電源スイッチを入れると、光学ドライブやハードディスクを搭載していないためか、ほぼ無音で動き出すことに驚かされた。電源やCPUのファンはあるため、さすがに重めの処理を続けているとファンの回転数が上がって動作音が聞こえてくるが、もともとケースサイズが大きく、空冷でも十分冷えるので、ベンチマークテストなどで相当負荷をかけなければファンの音が気になることは少ないだろう。