このように、英語の入試をとりまく環境は非常に大きく変化している。そんな中で、語学勉強の中心となるのは、やはり辞書。しかも、英語4技能の総合力が求められるこれからの英語学習では、やはり電子辞書の活用が重要な鍵となりそうだ。
昨今、ユーザー数が多く、人気が高いのがカシオの電子辞書「EX-word(エクスワード)」の2018年版高校生モデル「XD-Z4800」だ。
「XD-Z4800」には英語関連の教材が多数収録されており、目を引くのは、会話中にも頻繁に登場した英検のドリルの充実ぶり。2017年モデルでは12本の英検関係コンテンツが収録されていたが、2018年モデルでは学習や試験の動向に合わせて、英検のコンテンツが18本になった。
特に、高校生に適した1級から3級が充実しており、いずれにおいても、過去問題を6回分(1級/準1級/2級は新試験)収録している「過去問題集」と、新試験に対応し1日1セットずつ解くことで7日間で合格への実力が完成するよう構成された「予想問題集」の『W問題集』により"過去問"と"予想問題"の両面からしっかりと対策することができる。
―― 電子辞書を使うメリットは、どんなところにあると思われますか?
岩谷先生 :「まず、検索の方法が多い点。成句検索や例文検索は、英語を学ぶ上で非常に有効です。これは紙辞書では決してできません。それが電子辞書ならあっという間に調べられるし、良い例文にもたくさん触れることができます」
ちなみに成句検索とは、複数の単語を組み合わせた言い回しを調べること。たとえば「EX-word(エクスワード)」では、成句検索の検索窓に「get&to」と入力すると、「get access to~」「get to first base」「get down to business」といった成句を一瞬でリストアップ。もちろん、それぞれの意味も参照できる。
岩谷先生 :「ネイティブの正しい発音を聞けるのもいいですね。学校では発音を確認できても、自宅学習でそれができる環境にいる子はかなり限られます。親が外国人であるとか……。
その点、電子辞書は中に先生がいるようなもの。単語の正しい読み方を知るとか、リスニングで聴き取れなかった部分をもう一度聴くとか、英語独特のリズム感をつかむとか。例文も読み上げてくれるので、繰り返し聞けば英語力が大きく向上します。
EX-wordは、発音トレーニングで自分の発音が正しいかどうかのチェックもできます。これは、スピーチ能力を求められる検定試験向けの学習にも有効。4技能の試験対策には高度な言語操作力が必要で、これまでとは少し違った勉強法が求められます。発音トレーニングは、発音力を高めるのに、とても役立ちます」