秋本番を迎え、今までの成績や授業を振り返り、新たな目標を立てている学生さんも多いことだろう。学校行事も忙しい時期だからこそ、普段の学習は効率良く進めたいもの。そんな時に欠かせないのが電子辞書だ。購入するにあたっては、その時の売れ筋や見た目などで選ぶのもよいのだが、せっかくならば自分にベストな一台を選びたいもの。そこで、カシオ計算機の電子辞書、「EX-word(エクスワード)」のマーケティングを担当する上田奈美子氏に「間違いない学生向けの電子辞書選び」のポイントを伺った。購入を検討中の学生さんやプレゼントを検討中の親御さんは、ぜひ参考にしてほしい。

高校生向けの電子辞書選びのポイントとは?

カシオ計算機 CES戦略部 上田奈美子氏

―― 電子辞書の購入時期はいつ頃が多いのでしょうか? 個人的には春に購入されるイメージが強いのですが。

上田氏:もちろん、春に購入される方は多いです。しかし、新学期が始まる秋も含め一年中コンスタントにご購入いただいています。特に高校生になると、授業スピードも圧倒的に早くなるので、分からない単語を調べる際など「紙の辞書だと追いつけない!」と思った時に購入されるようです。調べる速度の大事さを実感されるんでしょうね。親御さんと一緒の方もかなり見かけます。

―― 高校生にベストな電子辞書を選ぶコツはなんでしょうか。

上田氏:まずは「高校の授業に添ったコンテンツが収録されている」、「卒業しても長く使える」、「授業以外でも資格などの試験勉強にも使える」という3点だと思います。また、毎日使うので「乾電池が使える」、「本体が頑丈」などハード面も重要ですね。かばんにいつも入れておける、身近な存在になってくれる製品がいいですね。

―― なるほど。親御さんやお孫さんにプレゼントを考えておられる祖父母の方の参考にもなりそうです。

上田氏:そうですね。プレゼントの場合は「誰が、どんな場で、何のために、どんな風に使うか」を意識されるといいですね。カシオにも幅広いモデルがありますが、世代ごとに重視するコンテンツが異なります。高校生の方であれば、やはり高校の授業に沿ったコンテンツが、豊富に収録されているというのも重要だと思います。

高校の授業に適した操作性とコンテンツ

―― カシオさんではどのモデルがおすすめですか?

EX-word XD-G4800。高校生向けモデル。5色展開。「ジーニアス英和辞典 第5版」、「山川 一問一答 日本史/世界史/倫理/政治・経済」などコンテンツ150種を収録。(詳細はカシオのwebサイトを参照)

上田氏:高校生向けのモデルの「EX-word XD-G4800」ですね。国語・英語の辞書はもちろん、高校で使う学習参考書や、英語のコミュニケーション力を評価する各種テストの受験に役立つコンテンツも収録しています。授業から日常生活、受験、さらに大学入学後も使えるので、店頭でも安定した人気があります。

―― どんな点がこの製品の魅力となっているでしょうか?

上田氏:辞書としての使い勝手です。「EX-word」はトップページに検索窓があるので、電源を入れてすぐに検索できます。一見地味な特徴ですが、頻繁に利用するものなので、とにかくいかに速くストレスなく単語を探せるかにこだわっているんです。トップページで「例文検索」」ができるのも、例文を素早く知るための工夫です。

トップページの一番上に検索窓が。「とにかくわからない単語の意味を知りたい!」という場面にかなり役立つだろう

また、高校では和文から英作文をする授業も増えるので、実際に教育現場で働く先生方の「辞書で例文をたくさん見ることが上達の鍵」というお話を反映させて、「日本語キーワード例文検索」という機能も搭載しています。これは、指定した日本語のキーワードを含む英語の例文が一覧表示されるので、高校生の方が英作文に取り組まれる際にとても役立つはずです。

―― なるほど。これなら授業も安心してついていけそうですね。

上田氏:XD-G4800の「日本語キーワード例文検索」では、英和辞典4種類をはじめ和英辞典や英会話コンテンツに収録されている例文を、まとめて知ることができるので便利です。各辞書の引き比べも簡単で、自然と学びが深められます。解説文に疑問があれば、連続検索できる「ジャンプ機能」もいいですよ。すぐに調べられるので、疑問点や不明点をその場できちんと解決できます。

あと、電子辞書ならではの機能といえば音声機能ですね。調べた単語の発音チェックはもちろん、受験勉強でおなじみの「キクタン」、楽しんで学べる「リトル・チャロ」など、目で見て、耳で聴いて、英文を読んでと複合的に学べるコンテンツが豊富です。

―― たしかに、授業中に出てきた単語の発音をもう一度聞きたい、なんてことよくありますよね。これは電子辞書ならではの使いやすさですね。それにしても、かなりの機能とコンテンツ量では?

上田氏:そうですね。ですから、この豊富なコンテンツを「どう使いやすく、身につきやすくするか」を考えるのも私たちの仕事です。その一つに、関西大学の竹内理教授に監修いただいた新機能「トレジムプラン」があります。英語の学習プラン(例えば「高校英語の総まとめ」)を選ぶと、学習プランの内容(複数コンテンツの組合せ)と、それぞれの標準学習期間が提示されます。XD-G4800では、高校生の方々が自分に合った学習内容を選べるように、18種類の学習プランを用意しているので、ぜひ活用していただきたいです。そして、学習を始めた後の進捗状況も、数字やビジュアルで確認できます。これは、学習の偏りを把握しながら、バランス良く学んでいただくための配慮です。

竹内教授監修の「トレジムプラン」機能は、English Training Gym 画面の一番上に配置されている