表示品質の高さが魅力な「ProLite XUB2492HSU-2」だが、使い勝手においてもマウスコンピューターのこだわりが随所に見られる。ユーザビリティのディテールについても目を向けてみよう。

まずディスプレイ本体の外形寸法だが、前述したようにW539.5×D230.0×H376.0~506.0mm(スタンドを含んだ高さの最小値は395.0)、非表示部を含むベゼル幅は左右と上が6. 3mm、下側も19mmと、23.8型としてはかなりコンパクトだ。さらに、電源やスピーカーも内蔵していながら、スタンドを含んだ重さが約5.4kgと非常に軽量で、箱から取り出して設置する際にも楽々作業できる。さらにスタンドを外せば約3.6kgになるので、ディスプレイアームなどを利用する場合でも、重量を気にする必要はないだろう。

  • 「パーフェクトスタンド」が採用されたスタンド部

このスタンド部はiiyamaディスプレイの中でも定評のある「パーフェクトスタンド」が採用されており、130mmの高さ調節、最大27度のチルト(傾き)調節、左右は45度ずつ、合計90度のスウィーベル調節が可能。IPSパネルならではの広視野角と合わせて、ディスプレイ本体を動かすことなく、部屋中のどこからでも見やすいポジションを確保できる。さらにディスプレイ本体を90度回転させて縦長にできるピボット機能にも対応しているため、縦長な文章などの編集作業やDTP、サイネージ的な用途にも活用可能だ。

  • 上:27度傾けたところ(横から/正面から)
    下:27度傾けたところ(横から/正面から)

  • 右に45度傾けたところ(正面から見た様子)

  • 左に45度傾けたところ(正面から見た様子)

  • モニターを縦長に調節し使用することも可能だ(左が横、右が正面から見た様子)

充実した入力インタフェース

近年はディスプレイのデジタル化や高解像度化により、入力端子も多彩化している。「ProLite XUB2492HSU-2」はアナログ接続のRGBビデオ入力(D-Sub ミニ15ピン端子)とHDMI端子、それにDisplay Portの3系統が用意されており、新旧様々な機器の接続に対応できる。たとえばデスクトップPCにはDisplay Portを、ノートPCにはRGBビデオを、ゲームコンソールはHDMIで接続し、切り替えて利用することもできる。

さらに本体下側にはステレオスピーカーを搭載しており、PC本体とLINE端子で接続することで、別途スピーカーを用意することなく音楽や動画を楽しめる。作業環境が狭い場合でも安心だ。

またUSB 2.0のハブ機能(2ポート)も備えており、キーボードやマウスと言ったデバイスを2台まで接続できる。USBポートそのものはディスプレイの裏側にあるが、スウィーベル機能を使えば比較的容易に手がとどく所にあるので、多くの場合は問題ないだろう。

付属品も充実してすぐに使える

iiyamaディスプレイに共通した特徴として、多彩な入力端子に対応したケーブル類が本体に同梱されていることが挙げられる。電源ケーブルや3種類あるディスプレイ接続はもちろん、スピーカー(LINE IN)やUSB 3.0ケーブルも同梱されており、買ってすぐに全ての機能を余すところなく利用できる。個別にケーブルを購入するタイプの製品では、それだけで数千円の追加投資になる上に、買い忘れなどで時間を浪費する恐れもあるため、こうした配慮は大変うれしい。

こうしたケーブル類は、すべてパーフェクトスタンドの根元にあるケーブルホールを通すことでまとめることができ、すっきりしたケーブルの取り回しが可能になる。作業環境を整理する上でも、こうした配慮は高く評価したい。