続いて、「ProLite XUB2492HSU-2」のソフトウェア的な機能について紹介していこう。「ProLite XUB2492HSU-2」の機能は、ディスプレイ前面右下にあるボタンを操作し、OSDメニューから設定する。階層式のメニューではなく、各ボタンが直接機能に直結しており、一度機能のメニューを呼び出すと、各ボタンが今度は調整用に切り替わるという仕組みになっている。

右下にボタン類が並んでいる。物理ボタンなので押したかどうかは見なくてもはっきりわかる。右端のボタンはディスプレイの電源ボタンとなっている。

左端の「INPUT」ボタンは入力方式の切り替え用となっている。標準ではAUTOモードになっており、接続されたポートが自動認識されて切り替えられるが、任意で切り替えたいときに使用する。なお、3つのポートすべてが接続されている場合は、Display Port→HDMI→RGBの順で優先して表示される。

左から2番目の「EXIT」ボタンは、約2秒長押しすることで「Blue Light Reduction」モードに入る。これは近年話題になっている、目への負担が大きく体調などにも影響すると言われる、波長が380~495nmの光の青成分をカットする機能で、カットする度合いによりモード1~3の3段階用意されている。ブルーライト軽減用に専用のメガネなども販売されているが、そういった機材を使わなくていいわけだ。長時間ディスプレイを見続ける場合はぜひ使いたい機能だ。

ちなみに、最強のモード3にすると青成分が61.6%も軽減されるが、そのぶん全体的な表示が赤~黄色みがかって表示されるので、正確な色確認が必要なときはオフにしよう。

「<」ボタンは「ECOモード」のオン/オフに対応。ECOモードは3段階用意されており、消費電力量が最大で約45.2%削減される。本機はもともと消費電力が16Wと低めなのだが、さらなる省エネにもしっかり配慮されているのだ。なお、ECOモードに入るとコントラストを高める「ACR」機能がオフになるほか、バックライトの照度も下がるようになっている。

「>」ボタンはスピーカーやヘッドフォン端子用の音量調整となっている。もちろん、ほかのメニュー内では項目の選択用に使用する。

右から2番目の「ENTER」ボタンはメインメニューの呼び出しとなっている。メインメニューではディスプレイ輝度や表示言語などが変更できるほか、iiyamaの「i-Style Color」機能でカラーモードの指定が行える。カラーモードは標準に加えてテキスト、映画、ゲーム、風景の4種類が用意されており、それぞれのコンテンツに合った設定がプリセットされている。ただしBlue Light Reductionモードに入るとi-Style Colorは無効になるので、ブルーライトが気になる人は標準モードで利用すればいいだろう。

  • i-Style Color機能

  • Blue Light Reductionモード

メニューボタンの操作は、構造がわからないと一瞬戸惑うかもしれないが、基本的にはシンプルでわかりやすい。個人的には明るさの調節は直接呼び出せたほうが便利だと思うが、その点を考慮しても概ね使いやすいと評価できるだろう。