SSDを導入することによって、さらなるサービスを提供

イベントに持ち込まれるワークステーションは、冗長性も考えて2台。ストレージにとっては過酷な条件だ

「ストレージへの要求が高いこともあって、SSDが市場に登場したときすぐに導入してみました。当時は容量も少なく、大変高価だったのですが、効果はその当時でも実感できましたね」と語る村上氏。SSDの登場以前は通常のデスクトップ用HDDを2台用意し、RAID 0で運用していたのだという。「業務では、ワークステーションを現場へ持ち込んで、セッティング、本番が終われば撤収という流れの繰り返しです。そこで一番のネックとなるのは『振動』なのです」と村上氏。

当然のごとく、HDDにとっては厳しい運用条件となるため、故障が絶えなかったそうだ。「運搬するという前提条件があるので、SSDは読み出しが高速なだけでなく、衝撃に強いというメリットも持ち合わせています。SSDに興味を持ったのはそうした理由もあったのです」と村上氏。同社にとってSSDの登場は、まさに画期的な出来事だったのだ。

テルミックでは現在、イベント現場へ持ち込むワークステーションのすべてにSSDを導入しており、すべてにSamsung SSD製品が使われている。「ランダム読み出しが速いと評判だったことやコスト面で、最初からSamsung SSD製品を導入しようと決めていました」と村上氏。

特にランダム読み出し速度の面では、映像データという比較的大きなファイルを読み出すだけでなく、小さめの映像を現場の雰囲気に合わせてその場で選択して描画する演出が増えている背景がある。「流したい映像を選んで瞬時に読み出せる。そうした用途でランダム読み出し速度が大切になってくるのです」と村上氏はいう。

Samsung SSD 840 PRO

テルミックが導入したSSDは「Samsung SSD 840 PRO」だ。ランダム転送で100,000 IOPSという高速性能を持つ。シーケンシャル読み出しも540MB/sと高速で、同社が求める要件にマッチしたSSDだったといえる。「2段階に分けて40台ずつ導入しましたから、合計80台のSamsung SSD 840 PROをワークステーションに組み込んでいます」と三井氏は語る。

同社の現場用ワークステーションのストレージ構成は、1台のSamsung SSD 840 PROをOS/アプリケーション用のプライマリドライブ、4台のSamsung SSD 840 PROをデータドライブとして使っている。「256GBのモデル4台をRAID 0で運用しています」と村上氏がいうように、あくまでも速度重視のセッティングだ。「なにしろ現場ではスムーズな映像送出を続けることが最優先です。万が一のトラブルに備えては、予備のワークステーションを持ち込んでいます。冗長性はそこで担保できるので、SSDは速度重視のセッティングなのです」(村上氏)。

Samsung SSD 840 PRO 256GBが全部で5台導入されているワークステーション。1台はOSとアプリケーション用のプライマリドライブ、残る4台でRAID 0のデータドライブとして活用している。RAID 0構成のSamsung SSD 840 PROはリムーバブルケースで運用し、メンテナンス性を向上させている

「昔ですと、HD解像度の動画を映そうと思ったら、時折はカクつきが見られる状況でした。Samsung SSD 840 PROにしてからは、HD解像度の動画を4~5画面分のレイヤーで送出しても、きちんと動いています」と手ごたえを語る村上氏。

さらに、実際の運用を通してストレージのトラブルも激減しているのだという。「運搬という問題もありますが、どうしても読み出しを続けさせることになるので、フルアクセスに近い状況で数時間以上も稼働させなくてはなりません。HDDにとっては厳しい使い方でしたので、Samsung SSD 840 PROでも心配だったのですが、今のところは大丈夫ですね」と三井氏も声をそろえる。

また、これは副次的な効果かもしれないが、「実はワークステーションの重量が軽くなったので、そこが現場のスタッフには非常に喜ばれています」と笑顔を浮かべる村上氏。確かにいわれてみれば、RAID 0構成のHDDが搭載されたワークステーションと比べて、その重量差は想像しただけでも分かる。搬入搬出の負担が減ることは、スタッフにとってはありがたいのだろう。

Samsung SSD 840 PROの導入で手に入れた大きな安心感

LEDビジョンへ映像を送出するワークステーションのストレージにSamsung SSD 840 PROを選択することによって、それまでの課題を見事に克服したテルミック。「フルHDの高解像度な動画を送出してもカクつかない。映像ファイルの読み込みも速い。そして何よりも、そのようなオペレーションをしてもスムーズに動いてくれるという安心感は何ものにも代えがたいですね」と明るい表情で語る三井氏。

「より高精細な動画にチャレンジできるようになりました。それはお客様にも体感的にすぐ分かっていただけるので、顧客満足という部分でもよい結果につながっています」と村上氏は語る。ストレージのSSD化は、同社のサービスのあらゆる面において貢献しているソリューションだったといえるだろう。

CGの制作や再生を行うソフトウェアには、アルカオス「MEDIA MASTER PRO」が使われる。1つのCGムービーの最大容量は約120GBと巨大だ

「イベントの演出は、流行などに合わせてニーズが変わる部分もあります。例えば、3D映像が流行っていれば、それに対応しないとダメですよね」(三井氏)。「LED装置の進化や見せ方の工夫などについては、どんどん変化していきます。あくまでもイベントの演出に沿った形で、よりよいサービスを提供していくのが私たちの使命ですね」と村上氏も言葉を続ける。エンターテインメントの世界で進化する部分があれば、確実に追随できのも、テルミックの強みだ。

スクエア型のパネルにLEDを搭載した「ZABUTON」や、円盤形パネルを活用した「Senbei」などユニークな形状の製品もある。これらを連結させることによって、さまざまな演出に対応する

テルミックの優れたサービスと、それを支えるSamsung SSD 840 PRO。それは普段、何気なく見ているテレビ番組の舞台背景や、コンサート会場の演出に欠かせないLEDビジョンといった形で、我々の目をいつも楽しませてくれている。同社はこれからもSSDを活用しながら、あらゆるイベントを彩り続けていくはずだ。

LED製品について熱く語る両氏。イベントになくてはならない視覚効果を提供する同社の一元的なサービスは、これからも多くの人々の目を楽しませてくれるはずだ

■テルミック
1979年に創業された老舗の、テレビ番組・イベント等の電飾ソリューション事業者。電飾製品をプランニング、設計・開発、製造・販売、施工、制御、操作・保守にいたるまで手がける。Webサイトはこちら

(マイナビニュース広告企画)

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