パワーユーザーも納得のパーツ構成

CPUは動作周波数3.40GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHzのクアッドコアプロセッサ・Core i7-3770を標準搭載しており、プラス5,250円でCore i7-3770Kに変更することも可能。標準では通常のCPUクーラーを備えているが、より高い冷却性能や、高負荷時の動作音を少しでも抑えたいというこだわり派のユーザーは、ZALMAN製のヒートパイプ式クーラーも選択できる。

そして、ゲームの快適性を大きく左右するグラフィックスカードは、冒頭でも紹介した通りGeForce GTX 660を採用。今回の試用機ではZOTAC製のコンパクトなものが搭載されていたため、ケースへの実装時も十分な余裕があり、冷却にもまったく不安はない。また、ワンランク上の性能を求めるユーザーにはBTOオプションでGeForce GTX 660 Tiも用意されている。

ZOTAC製のGeForce GTX 660搭載グラフィックスカードを採用。高性能ながら、右の写真でもわかる通り、かなりコンパクトなカードとなっている

ストレージは標準構成時1TBのHDDのみとなっているが、このようなハイスペック機を求めるユーザーであれば、当然SSDの搭載を視野に入れていることだろう。オプションにはCrucial m4の128/256GB、インテル520の180/240/480GB、Hynix SH910の128/256GBと幅広い選択肢が用意されており、予算とニーズに合わせて選ぶことができる。例として、メインドライブをCrucial m4の128GBに変更し、セカンドドライブに1TB HDDを選択した場合の価格は標準構成プラス9,600円。1万円以内の投資で快適性を大きくアップできるので、ぜひ検討したい。

また、標準で8GB(4GB×2枚)を搭載するメモリにはサンマックス・テクノロジーズ製のモジュールを採用している点も見逃せない。同社のメモリは厳しい検査プロセスを設けることで高い品質を保っており、パワーユーザーからも信頼を寄せられている。このような部分でコストを削ることなくブランド品を導入しているのは、マシン全体への安心感にもつながっている。

フルHD解像度でもスムーズな動作、ほかのタイトルでも快適

それでは、実際にG-GEARでゲームを楽しむ際にどれだけの快適性が得られるのか、ベンチマークテストで確かめてみよう。

まず、Windows 8に標準搭載されているWindowsエクスペリエンスインデックスでは、CPUおよびメモリが8.0、グラフィックスがデスクトップ、ゲームともに7.8と、非常に高い値を示している。Windows 7の時代は7.9がスコアの最大値だったので、ほとんどスケールを振り切る勢いの性能だ。ストレージのみ5.9と全体の中ではやや低めの値だが、これはシステムドライブをHDDからSSDに変更するだけで大幅に向上できるので、ゲームから日常の操作まで、あらゆるシーンでPCを快適に使いたいユーザーは、ぜひSSDの搭載を検討したい。

ストレージを除き、8前後の非常に高いスコアを記録

実際のゲームタイトルを用いるテストでは、「BIOHAZARD 5」「ファイナルファンタジー XIV」「ファンタシースターオンライン2」「モンスターハンター フロンティア オンライン」の各ベンチマーク版を利用した。スコアを見ていただくとわかるように、重量級タイトルの代表格だったファイナルファンタジーXIVもHighモードで難なく動作可能なことが確認できた。また、ほかのPCとの比較用として「3DMark 11」の結果も掲載したので参照してほしい。

推奨PCだけあって、機動戦士ガンダムオンラインは1920×1080ドットのフルHD解像度でも標準構成のままストレスなく楽しむことができたが、同じく比較的新しいタイトルであるファンタシースターオンライン2(PSO2)を1920×1080ドットで動作させたときも、快適なプレイの指標となる5000を大きく超えるスコアを得られており、ゲームPCとしての活用の幅は広い。PSO2はこの年末年始に大型アップデートが投入されたばかりで、まさに今ホットなタイトルとなっている。また、もし海外のFPSタイトルなど、ヘビーなタイトルもプレイしてみたいと考えているなら、購入時にBTOオプションでワンランク上のGeForce GTX 660 Tiを選択しておくのもいいだろう。