テラスカイは4月16日、オフライン・オンラインで2021年2月(2020年3月1日~2021年2月28日)期通期決算と2022年度事業戦略に関する説明会を開催した。

初となる売上高100億円を突破

同社の事業は、SalesforceやAmazon Web Services(AWS)などのクラウドを活用した最適なシステム開発、特定ソリューションの開発・提供を行う「クラウドインテグレーション事業(ソリューション事業)」、グループウェアの「mitoco」をはじめとしたクラウドに特化したサービス、製品を開発・提供する「製品事業」の2つを主軸としている。

2021年2月期の売上高は対前年比19.8%増の111億4400万円、営業利益が同7.5%増の7億7900万円、経常利益は同2.5%増の7億8000万円。

セグメント別では、ソリューション事業の売上高が同25.8%増の95億7900万円、営業利益が同28.7%増の15億2700万円、製品事業の売上高は同7.1%減の15億7000万円、営業利益が同41.2%減の1億5800万円となった。ソリューション事業は、クラウド別でみるとSalesforcega64%(昨年は69%)、AWSが36%(同31%)と着実にAWSビジネスの売上比率が拡大している。

2016年2月期~2021年2月期の実績

2016年2月期~2021年2月期の実績

テラスカイ 代表取締役社長の佐藤秀哉氏は「コロナ禍の影響でデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する引き合いが多く、増収増益で着地し、7年で売上高が10倍に拡大している。製品事業は2019年からトヨタ自動車の大規模プロジェクトにおける初期導入費用が2020年も続き、製品導入開発が減少しているものの、サブスクリプションは拡大している」と述べた。

テラスカイ 代表取締役社長の佐藤秀哉氏

テラスカイ 代表取締役社長の佐藤秀哉氏

一方、2022年2月期の売上高は18%増の131億5900万円、営業利益が5億3600万円、経常利益が5億2300万円と増収減益の見通しとなっており、子会社であるQuemixとリベルスカイの創業赤字に加え、人材採用、教育などの先行投資を踏まえた数値目標となっている。

セグメント別ではソリューション事業が2021年2月期比19.4%増の114億4600万円、製品事業が同9.1%増の17億1300万円を見込んでいる。

2022年2月期の業績予想

2022年2月期の業績予想