Smartheart Japanは29日、心電図を測定しスマートフォンに伝送できる世界最小の個人用ポータブル心電計「smartheart(スマートハート)」を発表した。iPhone、iPad、Androidスマートフォンなどに対応する。発売日は2月3日、販売価格は専用アプリとセットで10万円を予定している。

スマートフォンで心電図が確認できる、世界最小のポータブル心電計smartheart。発表会場では、実際にデモが行われた

最先端技術を導入した「smartheart」の詳細とは?

smartheartは、個人向け遠隔医療サポート分野で事業を展開するSHLTelemedicine社(本社イスラエル)の最先端技術を導入したもの。病院で使用されている心電計と同じ「12誘導」による精度の高い心電図計測を可能にした。12誘導とは、心臓を取り囲むようにして設置した複数の電極から、12の心電図を得る計測方法。病院の臨床検査などで採用されている。

会場にはsmartheartの実機が展示されていた

胸に巻くベルトには複数の電極が埋め込まれている(写真左)。電極のひとつはウエストに挟んで使用する(写真右)

smartheartは、服を脱いだ状態で胸部にベルトを巻いて使用する。スマートフォンとはBluetoothで連携。専用アプリを介して、スマートフォンのディスプレイに計測結果が表示されるようになっている。計測に必要な時間は30秒ほど。心電図データは、かかりつけの医師や医療機関に送ることが可能だ。このほか、フィードバックサービス(有料オプション)を利用すると、24時間年中無休でデータを解析するSHL遠隔医療センター(イスラエル)の医療スタッフが提供するフィードバックを、送信後10数分以内に確認することができる。