シマンテックは27日、都内で記者発表会を開催し、「イベントに参加する人」のセキュリティ意識に関する調査結果を公表した。同調査では、イベント参加時の持ち物として、現金よりもスマートフォンのほうが重視された。また同じ席上で「ノートン モバイルセキュリティ」についての機能の説明とアップデートについての紹介も行われた。
記者発表会には、同社コンシューママーケティング統括本部 本部長の岩瀬晃氏が登壇。「イベントに参加する人」のセキュリティ意識を調査した結果を公表した。なお同調査は外部の調査会社Berland社によるもので、「過去2年間に2回以上、大規模なコンサート、スポーツ観戦、その他のイベントに参加した人」を対象にオンラインで実施され、11カ国の18歳~64歳(6、500人以上)から回答を得たものだ。
同調査において、「大規模なイベントにスマートフォンは必須」と回答した人は全体の80%で、ブラジル・メキシコ・日本・中国・オーストラリアの回答者は「出かけるときの持ち物で、スマートフォンが最も重要である」と回答。また日本人に対してイベントに持っていくアイテムを尋ねたところ、スマートフォン(92%)、現金(89%)、身分証明書(57%)、クレジットカード(71%)、デビットカード(10%)という比率になった。
「イベントでアイテムを盗難/ 紛失/ 置き忘れた経験を持っている」と答えた人の35%が、「スマートフォンを盗難/ 紛失/ 置き忘れた」と回答している。盗難が多い地域は中国(56%)、ブラジル(48%)、メキシコ(42%)で、「盗難にあった」と答えた人の世界平均は36%だった。しかし日本国内では5%にとどまる結果。世界的に見ても盗難被害が少ないことが見てとれる。ちなみに日本では「どこかに置き忘れた」が70%で最も高かった(世界平均は46%)。
「スマートフォンの紛失/ 盗難に対して、特に何の備えも講じていない」と回答した人はグローバルで35%、日本では53%にまで上った。そして4人中3人は紛失/ 盗難にあった際に、スマートフォン保護のための措置(遠隔操作でロックする、データを消去するなど)をとっていないと回答している。