日本ではスマートフォン紛失後、「誰かが返却してくれた」「遺失物扱所に届けられていた」「自分で見つけられた」と回答した人の割合が、グローバルと比較すると異常に高い。これについて岩瀬氏は「日本では盗難にあう危険性が低いと思われているため、スマホ盗難に対する危機管理意識が薄い。しかし盗難にあわなくても紛失する可能性はあるので、悪用を避けるためにもセキュリティには最低限の注意を払う必要がある」と警告した。

チケット購入方法に関しては「PCを使用してオンラインで購入」と答えた人の割合はグローバルでは75%、日本でも66%と高い比率を占めている。「チケットカウンターまたは店舗、友人から直接購入」の回答はグローバルで61%、日本で53%。一方で「スマートフォンまたはタブレットを使用してオンラインで購入」はグローバルの30%に対し、日本では世界平均を7ポイント上回る37%だった。「電話で購入」はグローバルで21%、日本では18%という結果になっている。

チケット購入方法で最も多いのはオンライン(写真左)。日本ではスマートフォンまたはタブレットを使用してオンラインで購入する人も多い(写真右)

以上の結果を踏まえた上で、岩瀬氏は「ノートンセキュリティ 5箇条」を紹介した。まず、SNSでは個人情報設定を確認し、誰がどの情報にアクセス可能なのかを確認する。そして、リアルタイムの位置情報や写真などの投稿は「いま自分が家を留守にしていることを世界に向けて公表しているようなものなので、慎重に行う」(岩瀬氏)。デバイスは複雑なパスワードで保護し、定期的に変更することも必須。また、公共のWi-Fi環境下では、できるだけ電子メールやオンラインバンクを利用しない。最後に、デバイスの盗難や紛失に備え、事前にセキュリティアプリをダウンロードしておく。以上を、ユーザーが普段から留意すべきノートンセキュリティ 5箇条としている。

ノートンセキュリティ 5箇条を紹介