2022年12月15日にOPPOから折りたたみスマートフォン2機種が発表されました。注目はOPPO初となる縦折り式の「Find N2 Flip」です。縦折り式のスマートフォンはサムスンの「Galaxy Z Flip4」やファーウェイの「Pocket S」などが海外で販売されていますが、Find N2 Flipも今後グローバルで発売される予定です。
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OPPO Find N2 Flip
Find N2 Flipの最大の特徴は閉じたときに使える大型のカバーディスプレイを搭載している点です。背面には3.6インチ720ｘ382ピクセルの縦長のディスプレイを搭載。本体を開かずとも時刻や天気予報を表示し、SNSやメッセージの通知なども楽に見られます。またこのカバーディスプレイに動物のアニメーションを表示することも可能。バーチャルペットを飼うような使い方もできるそうです。
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大型のカバーディスプレイにペットを表示
本体のスペックも強力です。チップセットはメディアテックの高速CPUを搭載するDimensity 9000+を採用、バッテリーは小型のボディーに4,300mAhを内蔵し44Wの急速充電に対応します。ちなみにGalaxy Z Flip4はカバーディスプレイが1.9インチ、バッテリーは3,700mAh。Pocket Sは1.04インチ、4,000mAhです。
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小さなボディーにパワフルな性能を搭載
ディスプレイは開くと6.8インチ2,520ｘ1,080ピクセルとなります。本体サイズは開いたときが166.2ｘ75.2ｘ7.5 mmと、普通のスマートフォンと変わらない大きさ。閉じたときは85.5 x 75.2 x 16 mmとなります。なお質量は191g。現在は中国で販売中で価格は5,999元（約11万4,000円）からとなっています。
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開いた大きさは普通のスマートフォンと変わらない
Find N2 Flipはカメラにも大きな特徴があります。メインカメラは5,000万画素、800万画素の超広角カメラも搭載します。老舗のカメラメーカー、ハッセルブラッドと協業しており、画像処理にはOPPOが開発した専用チップ「MariSilicon X」も搭載されています。これにより味わい深い絵が撮影できるだけではなく、夜景も高速なAI処理を可能にしています。さらに動画性能も優れているのです。
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ハッセルブラッドと協業したカメラに自社開発チップを搭載
本体をL字に曲げて使うことも可能で、机の上にFind N2 Flipを置いて動画を見たり、あるいは3,200万画素のインカメラを使った自撮りも簡単に行えます。折りたたみスマートフォンは、たたんでコンパクトになるだけではなく、自由な形状で使えることも大きなメリットなのです。
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本体を曲げた状態でも使える。自撮りも簡単だ
そして魅力的なアクセサリも発売になります。専用のカバーは本体を保護するだけではなく、ハンドルのような革調の取っ手が装着されています。ここに指をひっかけて持ち歩くこともできるでしょう。ちょっとしたファッションアイテムにもなりそうな外観です。
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Find N2 Flip用の専用カバー
このカバーは本体を完全に開くと折りたたまれ、本体を立てるスタンドにもなります。デザイン性と実用性を兼ね揃えたカバーというわけです。カバーの価格は199元（約3,800円）と良心的。サムスンやファーウェイの製品にはないデザインでもあり、Find N2 Flipの人気向上に貢献してくれそうです。
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スタンドにもなる優れたデザイン
Find N2 FlipはカバーディスプレイにQRコードを表示して決済端末としても使いやすくなっています。サムスンのGalaxy Z Flip4も先日、日本で楽天ペイのQRコードをカバーディスプレイに表示可能としましたが、今後「閉じたままQR決済」が縦折り式スマートフォンのメジャーな機能の1つになっていくでしょう。
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カバーディスプレイでQRコード決済もできる
OPPOは同時に横開き式のスマートフォン第二弾となる「Find N2」も発表していますが、8,999元（約17万円）からと高価で、スタイラスによる手書き入力にも対応するクリエイティブツールでもあり、プロフェッショナル向けの製品と言えます。OPPOがより多くの消費者に販売しようと力を入れているのは縦折り式のFind N2 Flipでしょう。
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同時に発表になったFind N2
中国ではすでに10機種以上の折りたたみスマートフォンが販売されています。IDCによると2022年第3四半期（7-9月）の中国の折りたたみスマートフォンのシェアは1位がファーウェイ（44.9％）、2位サムスン（22.2％）、3位vivo（11.9％）、4位シャオミ（9.3％）、5位Honor（7％）、そしてその他が4.6％となっています。OPPOは2021年12月に横開き式の「Find N」で折りたたみスマートフォンに参入したものの、後発のvivoとHonorに抜かれています。
そして中国で一番売れている折りたたみスマートフォンはファーウェイの縦折り式の「P50 Pocket」であり、ファーウェイはPocket Sとあわせて縦折り式スマートフォンで圧倒的な強さを見せています。OPPOとしては横開き式だけではなく中国で人気の縦折り式モデルも投入することで、折りたたみスマートフォン市場で存在感を示したいところです。
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OPPOの初代折りたたみマートフォン「Find N」
さてFind N2 Flipは中国での発表時にヨーロッパ展開されることもアナウンスされています。Googleサービスを搭載したモデルが2023年頭にもヨーロッパ各国で発売になる予定とのこと。OPPOは現在日本でコスパに優れたRenoシリーズを展開していますが、カメラフォンとして登場したFindシリーズは2020年7月に発売された「Find X2 Pro」が最後。Find N2 FlipはOPPOのブランドイメージを高める製品になるだけに、ヨーロッパだけではなく日本への投入も期待したいものです。
