LGから約4万円で買えるスマートフォン「LG Q Stylus」が発売になりました。現在は楽天モバイルから購入できます。スマートフォンの価格はスペックと共に上昇傾向にありますが、LG Q Stylusならボーナスの余剰資金でも買えそうなお手頃価格で販売されています。しかもLG Q Stylusは値段が安いだけではなく、使いやすい機能が備わっているのです。それは内蔵されたスタイラスペンです。
ガラケーからスマートフォンに乗り換えて最初に戸惑うのは画面のタッチ操作や日本語の入力方法でしょう。若い世代ならすぐに慣れるでしょうが、年配の方にとってフリック入力や画面のタップ操作は難しいものです。電話をかけるくらいならすぐに覚えられるでしょうが、文字の入力は一苦労してしまいそうです。
それでもLINEなどメッセンジャーを使ったコミュニケーションなら、短い単語とスタンプを使いこなすのはできそうです。しかしせっかく買ったスマートフォン、それだけの利用はもったいないものです。日々思いついた用事をスマートフォンのメモ帳に書いておけば、紙のメモのように紛失してしまう恐れがありません。とはいえメモ帳への文字入力も慣れるまでは大変です。
そこでLG Q Stylusのペンが役に立ちます。スマホを使っていないときに本体からペンを抜くだけですぐにメモが書ける「画面OFFメモ」機能を搭載しているので、メモアプリを起ち上げる必要がありません。またスマホを使用中に何か思いついたら、ペンを抜き出すと画面に丸いアイコンが表示されるので、そこをペンでタップしてメモ帳を呼び出せます。しかも付箋紙のようなメモ「Pop Memo」に書いておけば、動画を見たりSNSをしている最中でもすぐにメモを見られるのです。
またスクリーンショットもペンを使ってワンタッチで撮れるので、WEBを見ていて気になる情報があれば簡単にスクラップすることができます。さらにはそのスクリーンショットにペンを使ってメモ書きを加えられます。
他にも撮影した写真にその日の思い出や日付をメモで書くこともできます。この機能は普通のスマートフォンには備わっておらず、逆にペン付きスマートフォンだからこそできる技です。
スマートフォンは後からアプリを入れて便利に活用できますが、メモ関連のアプリはいずれもメモを入力するのにソフトウェアキーボードを呼び出して入力する必要があります。しかしLG Q Stylusなら付箋紙やカード型のメモ帳に鉛筆やボールペンでメモを書くように、付属のスタイラスペンを使ってどんどんメモを書き残しておけるのです。スマートフォンの操作はちょっと苦手な人でもこれなら使いこなせるのではないでしょうか?
とはいえLG Q Stylusのペンも万能ではありません。市販されているスマートフォン向けのペンと同じ構造なので、細かい書き込みや筆圧の検知はできません。また画面に手のひらが当たるとタッチ操作と感知してしまいます。「パームリジェクション機能」は搭載されていないのです。
ペン付きスマートフォンというとGalaxy Noteが日本で発売されていますが、ペンの操作にこだわったGalaxy NoteほどLG Q Stylusのそれは高性能ではないのです。ですからLG Q Stylusのペンは、ちょっとしたメモを取ったり写真に書き込みを入れたい、というライトユーザーに向いていると言えます。またスマートフォンの文字入力やタッチ操作が苦手な年配の方にも勧められるスマートフォンでしょう。ペンを使ってイラストを描いたり、長時間の会議のメモを書きたい、という人はGalaxy Noteが向いています。
実際に、アメリカや韓国ではLGのペン付きスマートフォンがそんなユーザーたちに売れていると聞きます。アメリカでは大手キャリアだけではなくMVNOも「格安スマホ」のラインナップの一つとしてペン付きスマートフォンが売られています。
市販の低価格スマートフォンを買って、別途スマートフォン用のペンを買えばLG Q Stylusとほぼ同じことはできます。でもペンを使わないときにしまうところがありませんし、カバンの中に入れたはずがなくしてしまった、なんてこともあるでしょう。LG Q Stylusならペンが収納できるのでその心配もないのです。
自分の周りでスマートフォンに乗り換えていない人、特にご両親など年配の方がいたら、LG Q Stylusを勧めるのもいいかもしれませんね。手書きになれた世代の人たちほど、ペン付きスマートフォンの便利さを実感できそうです。