日本以上に海外で盛り上がっているスマートフォンのセルフィー(自撮り)。今や自分の顔を美しく撮影できるだけではなく、スマートフォンからのライブ配信でも美顔効果が得られる端末が登場している。
セルフィーではフロントカメラの画質もさることながら、光も重要だ。屋外なら太陽光の下で自分の顔をしっかりと撮影することができるが、室内では照明の当たり具合に寄って影ができてしまう。その対応として最近のセルフィー対応スマートフォンはフロントにLEDライトを搭載したものもある。しかしそれでも光が足りない場合は外付けのLEDライトを取り付けると綺麗なセルフィーを撮ることができる。
2017年11月15日から17日まで幕張メッセで開催された映像関連のイベント「InterBEE」には、セルフィー関連の照明を展示するブースも見られた。その中でもカメラ関連機材を扱うプロ機材ドットコムは、本格的なセルフィー用LEDライトを複数展示。同社はセルフィーを愛する女性を全面的に応援する姿勢を見せていた。
ブース内で目立っていたのが外形約45センチもある「ビューティーライト」である。円周部分にLEDライトが内蔵され、スイッチを入れるとかなりの光量が得られる本格的なライトだ。三脚を取り付けて使用するが、思ったほど場所は撮らないので机の横などにも設置できる。スタジオだけではなく、個人の部屋でも利用できるだろう。
本体にはスマートフォンフォルダーを取り付けることのできるねじ穴もあいており、ライト中央に配置できる。明るさは2,700Lmで、色温度の調整も可能だ。このライトでセルフィーすればかなり美しい写真が撮れるだろう。だがビューティーライトが本領を発揮するのはライブ配信を行う時なのだ。
まずはビューティーライトの正面に座ってライトをつけてみる。均一に綺麗に光が当たるため、顔の表情をより美しく引き出してくれる。ヘアサロンなどで仕上がりをこのライトで写すとお客さんも喜びそうだ。
それでは中央にスマートフォンを取り付けてみよう。この状態でライブ配信を行うと顔を上下左右に動かしても影の入らない綺麗な表情をリアルタイムで映し出すことができる。室内の明かりでは納得のいく表情を写し出せなかった人も、このライトがあれば満足できるだろう。
小物やアクセサリを手に取って見せるときも、ライトが四方から均一な光で照らしてくれる。SNSでライブ配信を行っている人、特に女性にとっては必須とも言えるライトだ。
ちなみにライブ配信にはASUSのZenFone 4 Selfie Proを利用してみた。「美人エフェクトLive」機能を使えば、FacebookライブなどSNSのライブ配信サービスにも美顔効果をかけて放送ができる。顔の表情を美しくしてくれるライトと組みあわせれば、最強のライブ配信環境を構築できるのである。
ところでリングライトのサイズが大きいのは、均一な光を投影する目的だけではない。目の中にリング状のアイキャッチを投影することもできるのだ。つまりビューティーライトを使うと魅力的な表情でライブ配信することができるのである。もちろんこのアイキャッチはセルフィー用途にも向いている。
これらの写真の後ろにはハートの模様の背景が見えるが、同社ではこの背景も販売している。セルフィーやライブストリーミング時、背景にも気をつかうユーザーニーズにもこたえているのだ。ここまでこだわった製品展開を行っているのは、同社の森下千津子代表取締役自らがセルフィーへの深い理解を示しているからである。
中国ではライブストリーミングだけで生計を立てる女性が現れるほど、配信はもはや趣味を超えた一台ビジネスになっている。またアジア各国でもライブストリーミングサービスの利用者は急増中だ。もちろん日本でも各社がサービスを提供している。より美しく効果的なライブ配信をしたい女性たちにとって、プロ機材ドットコムの製品は目が離せないものだろう。