2017年3月に登場したAppleのビデオ編集アプリ「Clips」。誰でも簡単に楽しくビデオを製作できると注目を集めたアプリが、この度リニューアルされ配信が始まりました。iOS 11.1に対応するデバイスであれば、App Storeから無料でアップデートできます。

今回、一足先にiPhone Xで体験できる機会を得たので、さっそくビデオを製作してみることにしました。

仮想世界にテレポート! iPhone Xのみの新機能に驚き

Clipsを起動すると、まず画面のレイアウトが変わり、「シーン」という撮影モードが新たに加わっていることがわかります。セルフィーシーンは、本体前面のTrueDepthカメラを活用し、背景のアニメーションと合成する機能のこと。TrueDepthカメラを搭載しているiPhone Xだけで使うことができます。

「スケッチブック」から「銀河」、「8ビット」の世界まで、さまざまな背景が用意されています。今回は「街の風景」をセレクト

シーンは360°全方位を見渡すことができ、背景に合ったエフェクトやサウンドがリアルタイムでかかるので臨場感抜群。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場するミレニアム・ファルコンとメガ・デストロイヤーのシーンもありますが、今回は落ち着いた雰囲気の「街の風景」を選んでみました。

iPhone Xでなくとも楽しめる加工アイテムもさらに充実しました。エフェクトは一新され、「水彩画」や「チャコール」(木炭画風)などが追加。まるで動く絵画のような不思議な映像に変換されます。

画面右側のレインボースターボタンをタップして、「水彩画」フィルタを選ぶと、映像が一気に水彩画風に変化しました。先進的なスタイル変換テクノロジーを使うことで、撮影中のイメージをリアルタイムで加工しているようです。

スタイル変換エフェクトは、iPhone 7以降と2017年発売のiPad Proに対応します

Clipsはライブラリの素材も使えるため、事前に撮影したiPhone Xの写真を取り込んでみました。ただの静止画だと貧相なので、動くステッカーでペタペタとデコレーションしていきます。ステッカーにはスター・ウォーズのダース・ベイダーを始め、ディズニーやピクサーのキャラクターが新たに用意されており、ライセンスを気にせずにキャラクターたちをビデオで使ってシェアできるようになっています。

ビデオだけでなく、写真にもさまざまなエフェクトをかけられます。まずは漫画風のフィルタでiPhone Xをポップに

ステッカーはアニメーションになっているので、かわいい動き見たさについ貼ってしまいます

しかし写真やビデオ素材をエフェクトなどで加工しても、それらを並べるだけでは単調な映像になってしまいます。そこで活躍するのがポスター機能。タイトルを見せたり、シーンを切り替えたりして、ストーリー仕立てのこなれた作品に仕上げることができます。

新しいClipsには、人気キャラクターたちのポスターが多数用意されています

ポスターには新しくスター・ウォーズやミッキー&フレンズ、ピクサーのキャラクターたちが大々的に取り入れられました。動きのある18種類の新しいポスターによって、リッチなタイトル表現が可能に。アニメーションはすべてClips用に書き下ろされており、キャラクターたちの一挙手一投足がとにかくかわいい! 全種類使ってみたくなるほどのクオリティです。

あとは順番を入れ替えたり、音楽をつけたりして、15分ほどであっという間に完成! Clipsは直感的に操作できるので、ビデオ編集に慣れていなくても、短時間でオリジナリティのあるビデオが製作できました。我ながらいい出来です!

新しい「Clips」でビデオ製作

完成したビデオは、アプリからInstagramやFacebook、YouTubeなどに直接シェアできます。テンポよくサクサクと編集できる操作感はそのままに、リッチな表現方法が加わった新しいClips。クリスマスや年末年始の思い出は、Clipsで楽しく残してみてはいかがでしょうか。