こんにちは、阿久津です。最近ちまたを騒がしているのが、Windows 10のレジストリバックアップ機能です。従来のWindowsは任意のタイミングでレジストリバックアップを作成し、起動やサインインに伴うエラーを回避する能力を備えていました。しかし、Windows 10 バージョン1809で無効になっていたとのこと。確かに、手元のWindows 10 バージョン1903で「%SystemRoot%¥System32¥config¥RegBack」フォルダーを確認すると空でした。
Microsoftの意図はひとまず置いておき、今回はレジストリバックアップ機能を再び有効にするチューニングを紹介しましょう。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Session Manager¥Configuration Managerキーを開きます。
3. DWORD値「EnablePeriodicBackup」を開き、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了させます。
5. PCを再起動します。
以上で手順は終了です。
これで以前のようにレジストリバックアップが有効になるかと思いきや、話はそう簡単ではありませんでした。下図に示したとおり、すべてのファイルサイズはゼロバイト。ISOからWindows 10を新規インストールしますと、「システムの復元」も無効になっていることも合わせて、「回復」機能の利用を推奨しているのでしょうか。
Microsoftの公式見解としては、サポート情報が見つかりました。ここで「全体的なディスクのフットプリントサイズを減らすため。破損したレジストリハイブを持つシステムを復元するには、システムの復元ポイントを使用します」と記載しています。なら、既定としてシステムの復元を有効にすべきかと思いますが……。
さて、レジストリバックアップの実行は、タスクスケジューラのライブラリ「Microsoft¥Windows¥Registry」に格納されたタスク「RegIdleBackup」が担っています。こちらを手動実行することで、レジストリバックアップが正しく生成されたことを確認できました。
それでは、また次回お目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)