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profiles.jsonに新規GUIDでプロフィールを追加

Windows Terminalを使用していてフッと気付いたのだが、筆者のデスクトップPC環境は、WSL(Windows Subsystem for Linux)1で動作する複数のLinuxディストリビューションをインストールしているものの、Windows Terminalの新規起動リストに出てくるのは、wsl.exeで既定としたDebian GNU/Linuxのみである。

  • 筆者のWindows Terminalリスト

Windows PowerShellやPowerShell Coreなどシェルの類はピックアップするものの、profiles.jsonの編集後はユーザーファイルが優先されるため、筆者の環境では一部のLinuxディストリビューションが列挙されなくなったようだ。そこで今回はUbuntuを例にして、Windows Terminalに新環境を追加する手順を紹介する。

Windows Terminalの設定はprofiles.jsonを直接編集するため、できれば「%LOCALAPPDATA%¥Packages¥Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe¥RoamingState¥profiles.json」のバックアップを作成してから取り組んでほしい。もっとも、同ファイルを削除してWindows Terminalを再起動すれば、ユーザー用profiles.jsonは再生成されるので、それほど神経質になる必要はないだろう。

  • 「Ctrl」+「,」キーを押してprofiles.jsonを任意のアプリで開き、「Profiles」セクション内にある他のプロフィールをコピー&ペーストする

  • GUIDは管理者権限でWindows PowerShellを起動し、「[guid]::NewGuid()」を実行すれば生成できるため、こちらの値をコピー&ペーストする

基本は他のプロフィールをコピー&ペーストし、「commandline」「guid」「name」の3カ所を書き換えるだけだ。本来は「icon」リソースもソースコードからURIスキームを解析すべきだが、Windows Terminalが正式版を迎えてから取り組みたい。

  • 設定後のWindows Terminal。Ubuntuが追加されている

阿久津良和(Cactus)