こんにちは、阿久津です。ローカルストレージの容量が足りないデバイスでも、快適にWindows Updateによる更新を行うため、Windows 10 バージョン1903に「予約済み記憶域」を実装しました。

一時ファイルやキャッシュで使用するストレージ領域を常に確保(予約)し、機能更新プログラムなどを適用するときに、予約済み記憶域を解放。Windows Updateなど各種プロセスが使用します。ただしこの機能は、Windows 10 バージョン1903がプリインストールされたPCか、クリーンインストールしたPCでなければ使用できません。

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    Windows 10 バージョン1903に更新しただけで、「予約済み記憶域」は有効になりません

そこで今回は、既存のPCで予約済み記憶域を有効にするチューニングです。

1. レジストリエディターを起動します。
2. HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥ReserveManagerキーを開きます。
3. DWORD値「ShippedWithReserves」を開き、データを「1」に変更します。
4. レジストリエディターを終了させます。
5. PCを初期状態に戻します。

以上で手順は終了です。

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    事前にDWORD値「ShippedWithReserves」を開き、データを「1」に変更します

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    「設定」の「更新とセキュリティ/回復」から、PCを初期状態に戻します

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    今回筆者が確認したところ、「すべて削除する」を選択する必要はありません。「個人用ファイルを保持する」を選んでください

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    Hyper-V仮想マシンで検証した結果、予約済み記憶域は7.4GBでした

上図で示したように、レジストリ設定を行ってからPCをリフレッシュするすることで、予約済み記憶域を有効にできました。アプリケーションの再インストールは骨の折れる作業のため、実行するかどうか悩むかもしれません。

しかし、今後の大型アップデート、Windows 10 19H2や20H1は予約済み記憶域を前提とする可能性があります。時間に余裕があるときに、今回のチューニングを実行してみてください。

それでは、また次回お目にかかりましょう。

阿久津良和(Cactus)