こんにちは、阿久津です。最近のOneDriveクライアントには、バッテリー節約機能や、接続したネットワークが従量課金制の場合に同期をストップする機能が備わっています。
スマートフォンでテザリングする機会が多く、パケットの消費を気にする筆者としては有用な機能と思っていましたが、とある先輩ライターが異を唱えました。理由は「帰宅後はすぐに仕事したい」とのこと。外出先で作成したメモの参照や、書きかけの原稿を別のPCで引き続き執筆したいとの理由でした。
筆者はICレコーダーで録音した音声データや、デジタルカメラで撮影した画像を取材先でPCに移します。ICレコーダーやSDカードにデータが分散しているよりも、1カ所のフォルダーに集約したほうが扱いやすいとの考えでした。ただし集約したフォルダーをOneDriveで同期しようとすると、あっという間に数百MBという容量になってしまいます。
見方を変えれば、テキストファイルの同期くらいなら、バッテリー駆動や従量課金制ネットワークでも気にしないほうが、Microsoftの「Always Connected PC」構想にマッチするでしょう。そこで今回、OneDriveクライアントの設定を見直すようにしました。
2. <このデバイスがバッテリーセーバーモードのときに、同期を自動的に一時停止する>を無効にする場合は、HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥OneDriveキーに並ぶDWORD値「UserSettingBatterySaverEnabled」のデータを「0」に変更する。
以上で手順は終了です。
レジストリファイルなどに上記エントリーをまとめておけば、新たにセットアップしたPCでも同じスタイルでOneDriveクライアントの同期が可能になります。各設定が有効(チェックオン)の場合、レジストリ上のデータは「1」に変化します。レジストリや設定ダイアログから変更してください。
今回はOneDriveクライアントをベースに説明しましたが、DWORD値「UserSettingMeteredNetworkEnabled」「UserSettingBatterySaverEnabled」は、OneDrive for Businessクライアントも参照するため、両者の同期スタイルは合わせて変化します。
本チューニング後は、筆者が心配していたとおり、パケット消費は増えて、バッテリー駆動時間は短くなりました。「どこを取るか」の選択なので、ご自身のスタイルに合うように設定してみてください。
それでは、また次回お目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)