Windows 10でも利用可能だった絵文字だが、Windows 11はコミュニケーションを豊かにするために絵文字機能を強化している。

OSレベルのサポートは、過去の携帯電話による絵文字の独自実装や、2010年のUnicode 6.0による「Emoji」の策定、その遠因となるスマホを含めたマルチデバイス化など、社会的背景が大きい。

絵文字はあまり目立つ機能ではないが、MicrosoftはWindows 11 Insider Previewでも改良を重ねている。2021年11月には新デザイン(Fluentスタイル)の絵文字セットが一般向けにリリースされており、そろそろ使い方だけは知っていてもいいだろう。

なお、絵文字を挿入するテキストエディターはUnicodeでなければならない。また、メッセージの末尾に絵文字を挿入する状況を踏まえ、今回はキーボードによる操作手順を紹介する。

  • 「Win」+「.(ピリオド)」キーを押すと絵文字ピッカーが起動する。Windows 10時代からデザインが一新しており、GIFなど選択可能なカテゴリーも増えた

  • 「Shift」+「Tab」キーを押すと、カテゴリーにカーソルが移動するので、「→」キー→「Enter」キーと順に押す

  • 矢印キーで絵文字を選択して「Enter」キーを押せば、テキストエディターなどに挿入される

Windows 11 Insider Preview ビルド22478.1000では、Emoji バージョン13.1のサポートを追加(最新はバージョン14.0)。ビルド22504.1000では、テキスト入力テーマの適用などの改良を施している。

  • Windows 11 Insider Previewの絵文字ピッカー。選択したテキスト入力テーマが反映される

筆者の環境では動作しなかったが、「検索」に「Family」などを入力して、家族の肌色などを個別に指定する機能も今後実装される予定だ。蛇足だが、Windows 11は「Win」+「V」キーで利用するクリップボード履歴も絵文字ピッカーに統合している。