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Windows 10のダークテーマ(背景が黒になる、いわゆるダークモード)はバージョンを重ねるごとに進化している。同バージョン1809では、アクティブ/非アクティブウィンドウの見分けが付きやすくなったので、タイトルバー背景のアクセントカラー設定が不要になった。

タイトルバーの配色が遅れるのはなぜ?

現在のWindows 10はダークテーマをサポートしているが、同バージョン1809でのサポートは限定的である。次期バージョンとなるWindows 10 Insider Previewを通じて改良を重ねており、変更時に多くのレジストリエントリーを更新し、配色を更新する仕組みを取り込んだ。

  • Windows 10 バージョン1809のダークテーマ

  • Windows 10 Insider Previewのダークテーマ。「カスタム」を選択しても現時点では白色もしくは黒色が選択肢として現れる

Windows 10バージョン1809でダークテーマに切り替える際、違和感を覚えるのが、エクスプローラーのタイトルバーである。下図は「アプリモード」としてホワイトモードを選択し、その後ダークテーマに切り替えたものだが、エクスプローラーのタイトルバーが白色のままであることにお気付きだろう。

  • 「設定」の「個人用設定/色」で「白」を選択した状態。エクスプローラーのタイトルバーは白い

  • アプリモードを「黒」に切り替えると、非アクティブウィンドウに位置するエクスプローラーのタイトルバーは白いままだ

  • エクスプローラーをアクティブに切り替えると、ようやくタイトルバーも黒くなる

察するにレジストリエントリーで配色を書き換えても、描画更新を行わないため、このような動作になってしまうのだろう。前述のとおりWindows 10 Insider Preview ビルド183xxは、更新ロジックを組み込んでいるため、低スペックなPCでは少々時間を要するものの、アプリモードの配色の切り替えは正しく動作するようになった。

さて、筆者は以前から「タイトルバーとウィンドウの境界線」にアクセントカラーを有効にすることを推奨してきた。理由はアクティブ/非アクティブウィンドウをひと目で判別できるためである。

  • 「タイトルバーとウィンドウの境界線」をチェックした状態。文字どおりアクティブウィンドウのタイトルバーの配色にアクセントカラーが用いられる

  • 「タイトルバーとウィンドウの境界線」のチェックを外した状態

だが、上図に示したようにWindows 10 バージョン1809以降のダークモードは、アクティブウィンドウのタイトルバーは黒色、非アクティブウィンドウは濃灰色が適用されるため、ダークモード選択時のアクセントカラーは必要不可欠な設定と言えなくなった。

  • Windows 10 Insider Previewでホワイトモードを選択した状態。この場合、アクティブ/非アクティブウィンドウの見分けは付きにくいため、今回のTipsはダークモード選択時に限定される

阿久津良和(Cactus)