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最近のWindows 10は圧縮状態や暗号状態を、ファイル名の配色だけではなく、オーバーレイアイコン(アイコンの上に重ねて表示されるアイコン)を加えて現すようになった。

圧縮状態を示すオーバーレイアイコン

エクスプローラーでファイルを操作していると、アイコンの右上に青い矢印のオーバーレイアイコンが現れることがある。筆者の周りでもこれが何か知らない人が多く、読者の中にも不思議に思っていた方がいるかもしれない。

  • PDFファイルの右上に重なって表示されるオーバーレイアイコン

これはファイルが圧縮状態であることを示すためのオーバーレイアイコンだ。ファイルのプロパティダイアログを見れば、「内容を圧縮してディスク領域を節約する」にチェックが入っていることが分かるだろう。

  • PDFファイルのプロパティダイアログを開き、「詳細設定」ボタンをクリック/タップすると現れるダイアログで確認できる

初期のWindows 10や以前のWindowsは、圧縮状態にあるファイル名を青色、ついでに述べれば暗号化したファイルは緑色で区別していた。現在のWindows 10でも同様の仕組みは残っているが、下図に示したようにオーバーレイアイコンの方が分かりやすい。

  • エクスプローラーの「表示」タブ→「オプション」と選択すると起動するフォルダーオプションダイアログの「表示」タブで、「暗号化や圧縮されたNTFSファイルをカラーで表示する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリック/タップする

  • するとファイル名の色から黒色から青色に変更される

ちなみに暗号化有効時のオーバーレイアイコンは以下のとおり。これらは、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥Shell Iconsキーで、該当する空の文字列値を作成すれば消すことも可能だが、オーバーレイアイコンの存在は有用であるため手順は割愛する。

  • こちらは暗号化を有効にした状態。ちなみにファイル名は緑色

阿久津良和(Cactus)