「俺の原稿執筆時期はトップシークレット」(佐藤ポン語録より)

ストックフォト長者となるために、プラモデルを使用した物撮りに挑戦中。物撮りが1日の出来事なのに、これほど連載に空白時間が出来るのは、私が独自の超時空システムを採用して原稿執筆時期を調整しているからだ。マイナビニュースの担当編集者と打ち合わせ時に「撮影も終了したので、すぐに原稿を書くぞ。素敵な原稿を待て!」と宣言しつつ、その1カ月後に原稿を仕上げる。これが佐藤ポン流だ。

まずは、物撮りの被写体と構図を考える。構図を考える理由は、プラモデル単体を撮影できないから。当然、プラモデルはランナーの状態でもメーカーが肖像権を持つ。しかもプラモデルのパーツは、自動車やロボットなどを構成するどこかの部品である。そのため、何のプラモデルかわからないように撮影する必要があるのだ。プラモデルの箱に入っているパーツをチェックしながら、一見すると判断ができないようなパーツだけを選んだ。

次にどのようなイメージで撮影するかを考える。プラモデルのパーツを単体で撮影しても意味がないと感じたので、制作作業中にイメージで撮影することにした。プラモデルの他にニッパーと接着剤を用意し、プラモデルのパーツの周りに配置した。さらに、ニッパーにフォーカスを当てれば、プラモデルからピントが外れ、どんなプラモデルかわからなくなる。プラモデルを作っている臨場感が出て、なおかつ製造メーカーも特定されにくくなり、一石二鳥である。

今回は物撮りなので、時間の許す限り何枚でも撮影できる。じっくり腰をすえてライトとレフ板を使い、縦位置と横位置の写真を撮りまくった。撮影が終わったら、すぐPCに撮り込んで現像>レタッチを開始。このとき、撮影用に作ったセットは解体せずにレタッチを行なう。私の場合、まず考えられないが凡人は撮影ミスしている可能性もある。撮影後、セットをそのままにしておけば、撮影ミスがあっても、すぐに再撮影できる。

次回は、撮影した写真をチェックしていきたい。たった1日の撮影が、この連載では1カ月弱に渡るサクセスストーリーとして楽しめる。そのために、あえて原稿執筆を遅らす。繰り返す。これが佐藤ポン流だ。

今回撮影したプラモデルの写真。この中から写りの良いものを審査に提出する