筆者が使用している洗濯機の調子が突然おかしくなりました。筆者の使用している洗濯機は数年前のドラム型洗濯乾燥機です。これは、正常に動いている場合、電源を入れると液晶パネルが点滅し、数秒で「標準コース」のメニューが表示されます。普段はここで「乾燥切替」ボタンを押して、乾燥も行う状態にして「スタート」ボタンを押して洗濯を開始しています。ところがその日は、急いでいたため、まだ点滅しているうちに「乾燥切替」ボタンと間違えて「ドアロック解除」ボタン(乾燥切替ボタンの上にある)を押してしまいました。すると、「C02」というエラーコードが表示され、そこから動かなくなってしまいました。

筆者が使用している洗濯機のエラーコードにはいくつかの種類があって、「E01」~「E20」の場合には、洗濯物の偏りや、蛇口を開いていないなどの単純な原因で、その対処方法が洗濯機の上面パネルに書かれています。ところが、それ以外のケース「Cxx」というエラーコードの場合、一度電源を切って、1分程度してから再び電源を入れ、それでも再発するようならサービスセンターに連絡を取るようにと書かれています。そこで指示通りに電源を切り、1分ほど待ってから再度電源を入れてみましたが、エラーはそのままです。

上面パネルに書かれているエラーの対処方法

最近の家電製品には、このように何らかの故障などが起こった際に、自らトラブルの種類を表示する機能が備わっているものが少なくありません。同洗濯機では、液晶パネルにエラーメッセージが表示されますが、製品によってはトラブル時に電源ランプが一定間隔で点滅し、それがトラブルの種類を示すといったものもあります。ただ、ここで表示される内容は、我々一般ユーザーに向けたものではなく、ほとんどの場合、メーカーのサポートに情報を与えるためのものとなっています。洗濯機のように、日常生活で当たり前に使用している機器、普通に動いていることが前提となっている機器が突然動作しなくなると人は結構慌てます。するとサポートに「なんだかわからないが動かない」というような要領を得ない電話をかけることになります。サポート側では、その混乱したユーザーからの情報を元に対処方法を考えなければならないわけで、トラブルの種類を機器側から知らせるという機能は、その状況を絞り込むのに有効です。

筆者が洗濯容量7kg/乾燥容量4kgといった、独り者としては大きいサイズの洗濯乾燥機を使用しているのは、週末にまとめて洗濯を済ましてしまうためです。したがって、その週末に洗濯機が動かなくなってしまうと、困ったことになります。頭をよぎるのは「そろそろ寿命か?」という考えです。「近所にコインランドリーはあったっけ?」とも考え、ネットで検索をしたり、さらに、現行のドラム型洗濯機、東芝のハイブリッドドラム「TW-170VD」や日立のビッグドラム「BD-V1」などの実勢価格をチェックし始めたりしました。既に通常の判断力はありません。

このような場合、もっとも適切なのは迅速にサービス/サポートセンターなどに連絡することでしょう。1時間ほどじたばたした挙げ句、ようやくそれに気付いて連絡してみると、「C02」というエラーコードは、水位センサーのトラブルのようだとのことです。といわれても、一ユーザーにはどうすることもできません。火曜日にサービスマンを派遣してくれるということになりました。

ところがです。その電話の後、再び洗濯機の電源を入れてみると、今度は何ごともなかったかのように起動します。さっきのは一体何だったのでしょうか。原因は不明ですが、とりあえず、修理キャンセルの連絡を入れました。

まぁ、こういうときには、とりあえず落ち着くことが肝心ということなのでしょう。