仕事や生活、いろいろな用事を効率よく管理する「リマインダー」、いわゆる"やることリスト"のアプリが、iOS 13で久しぶりに大きくアップデートされました。タスク(やること)の登録がより簡易化され、優先順位も一目でわかるように。細かな使い勝手も改善されています。

  • リマインダーは、やるべきこと・思い出したいことをリストにし、終わったものにチェックしていくアプリ。指定した日時・場所をトリガーに通知してくれます

リマインダーのメイン画面、リスト一覧が新しく

新しいリマインダーでは、メイン画面のデザインが一新されました。リスト一覧に加え、すべてのリストを横断して「今日」が期限のタスク、「日時設定あり」のタスク、「フラグ付き(重要度設定)」タスクを一覧できるようになりました。

  • 新しいリマインダーのメイン画面。下部にリスト一覧。優先的にやるべきタスクを上部のメニューから確認できます

マイリストは追加・カスタマイズが可能です。

  • 「リストを追加」をタップ→リストの名称を入力し、アイコンのカラーとシンボルを選択→完了をタップします

  • 既存のリストを編集する場合は、リスト名を左にスワイプ→「i」をタップします

タスクに日時や場所を指定する方法が簡単に

新しいリマインダーでは、タスクを登録する際の期限・場所の指定がこれまでよりも簡単になりました。

  • リストを選択し、新規リマインダーを追加

  • タスクを入力し、「クイックツールバー」の日時ボタンをタップ→日付を選択します。これ以外の日や時刻を指定する場合は「カスタム」をタップ

  • または、タスクの文章に日付を入れると指定日時を提案。タップすると指定が完了します

  • 同じく、場所もクイックツールバーで指定が可能。これ以外の場所は「カスタム」から駅名・会社名・住所など検索し、指定できます(※)

※自宅や勤務先の住所、会社名などはiPhoneの「連絡先」と連動します。連絡先の情報を整備しておくと効率よく指定が可能です

タスクに写真を添付、手書きメモや紙の書類もリマインド

タスクに写真を添付する機能も追加されました。手書きメモや紙の書類、イベントポスターなどをリマインドしたい時に便利です。

  • カメラボタンをタップして写真を添付。その場で撮る、またはフォトライブラリの写真から選択することができます。「書類をスキャン」は歪みやコントラストを補正して撮影するので、紙資料を添付したい場合に適しています

  • リマインダーを開くと添付された写真を確認することができます

タスクにサブタスクを追加する方法

ビジネスや旅行、イベント準備などでは、一つのタスクに関連していくつもの細かいタスクが発生しますよね。新しいリマインダーではそんな時に便利な「サブタスク」を追加できるようになりました。

  • テキストを入力したら「i」をタップ→詳細画面の「サブタスク」を選択

  • 「追加」をタップしてサブタスクを入力していきます→「詳細」で元に戻る。なお、戻った際に最後の行が消える場合があるので、空欄を1行入れた状態で戻るのがオススメです(iOS 13.1.2時点)

  • サブタスクが追加されました。なお、リスト画面では登録した順序が逆に表示されます(iOS 13.1.2時点)

新しいリマインダーを使う際の注意点

iOS 13のリマインダーは、以前のリマインダーと互換性がありません。iOS 13にアップデートしたiPhoneで過去の情報を引き継ぐことは可能ですが、引き継ぎ後に以前のバージョンのリマインダーと同期ができなくなります。

同期ができなくなるのは、iOS 12以前のiPhoneやiPad、macOS Mojave(10.14)以前のMacなどです。また、リマインダーを共有している場合、共有相手もiOS 13にアップデート済みの必要があります。

新しいリマインダーを使い始める際は、自分が使用しているiPhone以外のデバイス、また共有相手のアップデート状況を確認しておきましょう。

  • 旧バージョンからの引き継ぎはできますが、他のデバイスのアップデートができていないと、リマインダーの同期ができません