第21回 海外旅行対決 iPad mini vs SIMフリー iPhone

以前は日本で手に入るiOS端末で海外SIMが使えるのはiPadのみだった。キャリア版のiPadでも海外ではSIMフリーになり、iPhoneよりもバッテリーの持ちも良いため、モバイルルータとして非常に優秀、という記事は去年書いた(第7回)。しかし現状は変わり、国内でもSIMフリーのiPhoneが購入できるようになった(現在はなぜか買えない)。去年の発売時にiPhoneをSIMフリーで購入した筆者としては、どちらが便利なのかを実際にタイで利用して試してみることにした。

iPhone 6とiPad mini 2。果たして使いやすいのはどっち?

タイはバンコク市内と一部の地域ですでにLTEが利用でき、速いところでは日本の環境と変わらないレベルで通信可能だ。空港でLTE対応のnano SIMをiPhoneとiPad miniにそれぞれ挿入。iPhoneは日々使ってる環境のまま。iPad miniはWi-Fiルータとして、同行者のiPhone 6 Plusを繋ぐ環境になった。

バンコク市内はもうLTEが利用可能。通信速度も十分だ

まず当然のことながらiPhoneは日本で使ってるのとまったく変わらない運用が可能だ。FacebookやTwitter、メールもWebを使った調べ物もGoogle Mapsも問題ないレベルで、行った先々からFacebookでチェックインして日本にいる友達とLINEで会話して……ということが自由にできるのだ。もちろんカメラも利用可能。とにかく外国だにいるという違和感なく利用できるという点ではやはり最強だ。

アユタヤ遺跡でFacebookにチェックイン。アユタヤではLTEが使えた!

一方のiPad mini。iOSは8から「インターネット共有」という機能を使うことで、同じApple IDを設定しているiOS端末ならいちいちパスワードを入力することなくテザリングが可能になった。これでiPadとiPhoneが簡単に繋がるのがとても便利で、こちらもほぼ違和感なく利用できる。そしてポイントは、やはりiPadの方がバッテリーの持ちが良いこと。普段はカバンに入れてルータ状態で使うため、液晶を付けなくてすむ。その結果、3.5日間使ったところでバッテリー残量がまだ24%と、旅行期間中ほぼ充電しなくて済んだ。もちろん大きな地図が見たいときにもiPad miniは便利だ。同行者全員のスマートフォンを繋ぐモバイルルータ専用として使うとか、MacBookなど大きな端末をネットに繋ぐことが多い人も、バッテリーの持ちを考えてiPad miniを選ぶというのはアリだろう。

続いてそれぞれの問題点を。iPhoneはやはりバッテリーの持ち具合がiPadよりも圧倒的に良くないこと。モバイルバッテリーを持ち歩くことが前提で運用してるからいいけれど、半日程度で必ず充電するというのは面倒ではある。

一方、iPadの場合はインターネット共有が素直に繋がらないことがある点だ。これは国内でも良く起こることだが、何度繋ごうとしても繋がらなくてiPhone、iPadの両方を再起動なんてこともある。これは結構ストレスがたまる。ポケットからiPhoneを出したらすぐ使えるという利便性は非常に高いことがわかる。

もうひとつ、手に入れやすさという点を考えると、やはりiPadに軍配が上がる。現在国内ではSIMフリー iPhoneは手に入らない。海外通販などを利用すると10万円を超えてしまう。その点、iPad miniはキャリア版がそのまま海外で使えるので、かなり安い価格で利用できるだろう。

ということでどちらの端末も一長一短。iPhoneをそのまま使える人はiPhoneを、これから買って行こうという人やグループ旅行の人はiPad miniがいいかもしれない。紛失や盗難には十分気をつけて。