第14回 iPadでマニュアルを持ち歩こう

コンデジ、デジイチなど増え続けるデジタルガジェット。それらの使い方をすべて覚えておけるはずもない我々の強い味方がiPadなのだ。

筆者はブログもやっていて、そちらではカメラを借りてレビューを書いたりすることも多い。しかし、使い慣れたメーカーのカメラならある程度操作も分かるのだが、他メーカーのものだったりするとメニュー構成や機能がよく分からないことがある。ましてやレビューで借りるのは最新機種なことが多いので、その機能を理解して使わないとダメなのだ。そう言えば、そもそもiPhoneやiPad、Macにもマニュアルはない。機能をしっかり使いこなしたいのに、外出先でマニュアルを熟読するのは大変だ。

そこでオススメしたいのが、iPad miniに各ガジェットのPDFマニュアルを入れて持ち歩くことだ。昔はマニュアルなどは製品に添付されているもののみで、ダウンロードしようとするとユーザー登録していないとダメなところも多かったが、最近では普通に公開されているサイトも多い。アップルも自社サイトで各製品のマニュアルをダウンロード可能だし、カメラメーカーは中古市場が確立されているおかげか過去機種に遡ってダウンロードできるところが多い。

アップルのサイトではマニュアルはサポートのページにある。各機種別に分かれて置かれているのでダウンロードして活用しよう

NikonのサイトのPDFマニュアル。初代デジイチのD1のマニュアルなども置かれている

マニュアルを探すときは「機種名 マニュアル ダウンロード」などの単語でGoogle検索してみよう。サイト内で探すより簡単に辿り着けることもある。

サイトでマニュアルを見つけたらダウンロードして、iPad miniにファイルを登録しよう。PDFリーダアプリはたくさんあるが、電子書籍系のアプリが使いやすくていい。ポイントになるページにはしおりをつけておくことであとからジャンプして表示もできる。MacユーザーならMavericksから追加されたiBooksにドラッグ&ドロップでPDFファイルを追加して同期しよう。

Mavericksからは新たにiBooksソフトが入ったので、そこに登録してiPadと同期しよう

電子書籍アプリとしてはやはり『i文庫HD』がとても優秀。PDF、JPEGの圧縮ファイルを読み込んで表示でき、ページめくりも美しい。DropboxやGoogle Driveと連携する機能もあり、クラウド上にファイルを置いておけばダウンロードして利用も可能。自炊した本なども利用できるので電子書籍アプリを考えている人にはイチオシだ。

電子書籍アプリとしてオススメなのが『i文庫HD』。iTunes経由でデータを同期する他、クラウドサービスにも対応できる

ページのサムネイルが下に表示できる。しおりをつけておけばいつでもそのページを開くことができて便利だ

もちろん持ち歩きたい電子ガジェット系だけでなく、自宅で使う電子機器系のマニュアルもまとめておけば、必要なときにマニュアルを探し回らなくて済み、嵩張ることもなくなって便利だ。ドキュメントスキャナなどを持っていれば、バラしてPDFにまとめておくという手も使えるだろう。ハードディスクレコーダーやテレビなど、機能の多いものはできるだけPDFにまとめて持っておくようにしよう。