eスポーツチーム「FAV gaming」は、3月7日にeスポーツイベント「FAV gaming Cup sponsored by v6プラス」を開催しました。新型コロナウイルスの影響で無観客でしたが、FAV gamingの選手が参加している『レインボーシックスシージ』『クラッシュロワイヤル』『ストリートファイターV CE』の3タイトルでの実施です。

『レインボーシックスシージ』は、オンライン予選を経て勝ち上がった2チーム、「NOTHRPTION」と「マーチング卍ドグマ」による対戦です。残念ながら、「FAV gaming」のレインボーシックスシージ部門は勝ち残れていませんでした。

『クラッシュロワイヤル』も、同じくオンライン予選を勝ち抜いた8人によるトーナメント。「FAV gaming」からは、けんつめし選手を除く、だに選手、Kitassyan選手、JACK選手の3選手が、プロゲーミングチーム「Ponos」から、ライキジョーンズ選手と天GOD選手が出場しており、豪華な顔ぶれです。

『ストリートファイターV CE』は、「FAV gaming」所属のsako選手とりゅうせい選手、それに5名の招待選手、オンライン予選を勝ち抜いたポイフル選手の8名によるトーナメントが行われました。

  • サブ配信で『クラッシュロワイヤル』の1000人対戦を行うけんつめし選手(写真中央)とHANE×HANE選手(写真右)。そして、MCを務めたぼんじゅうる氏(写真左)

『レインボーシックスシージ』部門は「NOTHRPTION」が2-0で勝利し、『クラッシュロワイヤル』部門は「FAV gaming」のJACK選手が優勝。JACK選手と決勝で対戦したPonosのライキジョーンズ選手は、初戦でKitassyan選手、準決勝でだに選手と「FAV gaming」の選手相手に連勝してきたため、JACK選手がチーム最後の砦を守りました。

  • クラロワ部門の準決勝では、Ponosの天GOD選手とJACK選手が対戦

『ストリートファイターVCE』の格闘ゲーム部門では、EVO Japan 2020で優勝した新進気鋭のナウマン選手が優勝。初戦はEVO Japan 2020の決勝戦と同じカードであるマゴ選手との対戦でしたが、今回も勝ちを譲りませんでした。

  • FAV gaming Cupの初戦で、EVO Japan 2020の決勝戦と同じ「マゴ選手vsナウマン選手」の好カードが実現

また、今回のFAV gaming Cupでは、2019年までクラッシュロワイヤル部門の監督を務めたおこめちん氏が、FAV gaming チーフマネージャーとしてeスポーツ事業全般を率いることや、2019年まで「DetonatiN Gaming」でプロゲーマーをしていたHANE×HANE選手がFAV gamingに入り、選手ではなくストリーマーとして活動するとの発表がありました。

クラロワ&格闘ゲーム部門のメンバーにインタビュー

イベント終了後、新生「FAV gaming」について、クラロワ部門のけんつめし選手、JACK選手、HANE×HANE選手、格闘ゲーム部門のsako選手、りゅうせい選手に話を聞いてきました。

――イベントを終えて、感想をお聞かせください。

けんつめし選手:会場が広くて、演出もすごかったですね。「FAV gaming」の母体の会社が思った以上に大きな会社なんだなって改めて思いました(笑)。「FAV gaming」主催の大会なので、なんとしても「FAV gaming」が勝たなくては思っていて、僕は決勝まで残れなかったんですけど、チームの仲間が頑張ってくれて「FAV gaming」をアピールできたのでよかったです。JACK選手が結果を出してくれたのは本当に刺激になりました。

JACK選手:クラロワ部門で優勝できてよかった。クラロワリーグEASTでも無双していくので、応援してください。

――HANE×HANE選手は、「FAV gaming」として初の活動でしたが、新しいユニフォームに袖を通した感想はいかがですか。

HANE×HANE選手:2020年から「FAV gaming」に所属しますが、選手ではなくストリーマーとしての活動をしていきます。なので、クラロワリーグには出場しません。その分、YouTube配信を通じて、「FAV gaming」の広告塔として頑張っていきたいですね。「FAV gaming」をもっといろんな人に知ってもらいたいと思います。

けんつめし選手:チームも2019年以上の活躍を目指していますので、2020年のFAV gamingに期待していてください。

  • クラロワ部門で優勝したJACK選手

――格闘ゲーム部門のお2人は、イベントを終えていかがでしょう。

りゅうせい選手:ファンと交流ができるイベントってあまりなかったので、こういったイベントを開催していただけるのは本当にうれしいですね。今回は残念ながら新型コロナウイルスの影響で無観客になってしまいましたが、これからもファンと直接会って交流をしていきたいです。

  • 無観客試合の会場はガランとした空間に

sako選手:同じFAV gamingでも、クラロワ部門やシージ部門の選手とはほとんど会ったことがないんですよね。なので、こういった機会は、違う部門のプロ選手と交流ができて本当におもしろいです。

また、それぞれのタイトルのファンが違うタイトルの試合を観てくれる可能性もあります。『クラロワ』のファンや『シージ』のファンは、『ストV』を初めて観てくれるかもしれません。『ストV』を知らない人にもアピールできるチャンスでもあるので、いい機会でした。

――今回は公式大会とは違い、エキシビションのような側面もありましたが、試合についてはどうでしたか。

りゅうせい選手:僕らはすごい負けず嫌いなので、たとえ公式大会でなくても試合になるとガチで勝ちにいきます。勝てば次の試合に進めますし、長い時間、多くの人に観ていただけますからね。ただ、事前に対戦相手が分かっていたので、今日まで対策は練ってきたんですけど、うまくいかず、そこは残念でした。

sako選手:もちろん1試合1試合、その都度勝ちたいと思って戦っています。そのうえで、観ている人に喜んでもらえるような対戦ができればいいですね。今回は、いつも大会で顔合わせているようなトッププレイヤーぞろいだったので、モチベーションは上がりました。

  • りゅうせい選手

――「FAV gaming」が新たに生まれ変わりましたが、個人として何か変わったことはありますか。

りゅうせい選手:動画配信を始めました。YouTubeで自分のことを多くの人に知ってもらい、そして「FAV gaming」のことも知ってもらいたいです。大会でもっと勝てるようになれば、YouTubeを観てくれる人も増えると思いますので、大会も配信も力を入れていきます。

sako選手:プロゲーマーはファンあっての仕事だと思っています。そのファンに対してどうやってアピールできるか、楽しんでもらえるかを考えています。まだ模索中って感じですけど、自分らしさを出せたうえで喜んでほしいですね。

  • sako選手

――2020年の目標をお聞かせください。

りゅうせい選手:2019年はあと一歩のところで敗北する場面が多かったのですが、2020年は、実力が付いてきたことを実感しています。目標は、並みいるベテラン選手を倒して優勝。応援お願いします!

sako選手:『ストV』のプロ選手としては最年長で、2020年で41歳になります。いつまで世界大会を回れるかわからないですが、できるところまでやっていきたいですね。この年でもまだできるんやって思ってもらえたらうれしいです。実際、同年代で辞めていった人は多いので。

りゅうせい選手:それ、すごくいいですね。sakoさんにしかできないことですよ。多くの人のゲームをやり続けるモチベーションになってほしいです。

――ありがとうございました!