――また舞台に戻られてからはどんな時間を過ごしましたか?
次の相方は、養成所でそこまでウケてへんかったけど変なことを考えられる奴がいたんで、声をかけてコンビを組みましたね。そのときは5週間と言わず、1週間くらいで劇場の人が「やっと帰ってきてくれたな」って言ってレギュラーにしてくれて。「どこまでエリートやねんオレは」って思いましたね(笑)。だから、実生活の面では苦労が続きましたけど、お笑いに関しては苦労したことはないです。
でも「芸人エリート」ではなかったですね、追っかけが1人もいなかった。出待ちの子らも、皆んな「うわぁ」って言ってすげぇ避けてましたね。
その出待ちの中にいた子の1人が、ニッポンの社長のケツの奥さんなんですよ。この前、皆んなで一緒にメシを食いに行ったんですが、当時のことを聞いたら「ほんまに怖くて。見た目も怖いし、ネタも怖いし、あんなの中学高校の女の子で近寄る子はいないですよ」って言われました。確かに、めちゃくちゃ尖ってたし、お客さんへの態度も悪かった。生き方を間違えてましたね。あの頃の自分をいま見たら、尖り過ぎててダサくて見てられないでしょう。でも気付いた頃にはもう手遅れだったんで、そのキャラのまま来ましたが。
結婚後はワンオペ育児も経験「1日で気が狂いそうになった」
――ご結婚されて時間の使い方も変わりましたか?
そうですね。先日は、奥さんを休ませたいと思ってワンオペ育児も経験してみました。「散髪行ってマッサージ行ってサウナ行ってこいよ」って送り出したんですが、1日で気が狂いそうになりましたね(笑)。普段はオレが家を空けることが多いんで、申し訳ないなぁって思います。
――最近、「時間が足りない」と思ったことはありますか?
これは昔から思ってますね。幼稚園の年長の頃から思ってるんじゃないかな、「時間ないわ」って。アウトドアも好きだし、インドアも好き。両方を楽しむには時間が足りないんです。子どもの頃は「もっと虫を捕まえたいし、もっと友だちとゲームしたいし、もっと1人でボーっとしたいし」ってずっと思ってましたね。
ストーリーに惹かれて腕時計を収集、「ノーチラス」や「ロレックス」スポーツモデルもコレクション
――いま大切にしている時計は、どんな時計ですか?
これ、一見オーデマ・ピゲに見えるでしょう? でもオーデマ・ピゲではなくて、アメリカのブローバというメーカーの「ロイヤルオーク」なんです。幻の時計と言われてます。
もともとブローバにいたジェラルド・ジェンタというデザイナーが辞めて、オーデマ・ピゲで「ロイヤルオーク」を出したんですが、ほな「あいつウチの社員やったんやから、ウチでも作る権利あるやろ」って、ブローバが勝手に作ったモデルなんです。そのパチモン感というか、めっちゃ面白いストーリーやなと思って。まぁ諸説あるらしいんですが。
ただ、これを買ったときは「オモテを知らないままにウラだけを知るのも恥ずかしいな」とも思いました。そこで「いま世間に認められつつあるオーデマ・ピゲのロイヤルオークってやつを買ってから、これ買おう」って決めて、実際にそうしました。誰に何を言われるでもなく、自身のプライドの問題ですけど。
当時2万円で買いました。この前、調べたら安いところでも15万円くらい、店によっては100万円を超えているところもありました。先見の明があるとしか言いようがないですね。


