今回はジョーシン浦和美園イオンモール店に電気ストーブの売れ筋を尋ねました。

日本の冷気は乾燥とともにやってくるので、寒くなるこの時期はまず加湿器が売れるようになり、間髪いれずに電気ストーブ売り場も活発になるといいます。そのうえで、同店の販売スタッフの箭木宏之(やぎひろゆき)氏は「近年は温暖化の影響からか、寒くなる時期が少しずつ後ろ倒しになっている印象です」といいます。

  • ジョーシン浦和美園イオンモール店の電気ストーブ売り場。箭木宏之氏にナビゲートしてもらった

    ジョーシン浦和美園イオンモール店の電気ストーブ売り場。箭木宏之氏にナビゲートしてもらった

電気ストーブの繁忙期に入ると、まずは1万円を切る安価な製品が勢いよく売れますが、同時に数万円級の製品も注目を集めるようになります。後者は用途や品質をじっくり見比べて選ばれる傾向があり、季節家電のなかでも比較的長期にわたって売り場に置かれるため、今回はそちらに照準を定めて売れ筋を教えてもらいました。

下記の「電気ストーブ選び 基本の3ヵ条」を踏まえて、1番人気から順に追いかけていきましょう。

<電気ストーブ選び 基本の3ヵ条>
・電気ストーブの買い時は寒くなった時期。見比べて買うなら11月中旬~12月初旬までが理想。
・遠赤外線で暖めるタイプが主流。近年伸びているのは低価格帯から高級帯までタワー型。
・デザインやカラーの幅も広がっている。売り場で質感を確かめて、満足いく製品を見つけたい。

※本文と写真で掲載している価格は、2026年10月20日15:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:暖めエリアが広くて自在な「セラムヒート」

圧倒的に売れているのは、ダイキン工業の2灯式モデル「セラムヒート ERFT116AS」です。換気中でも1.8m以上先まで暖かさが届く遠赤外線暖房で、ヒーターを90度横向きにしたり、30度上方に向けたりできます。取材時の価格は4万7080円でした。

「このシリーズは毎年安定して圧倒的な人気ですね。ひとりで足下を暖めるにもちょうどいいですし、自動で左右70度の首振りもできるので家族で暖をとるのにも向いていますから」

  • ダイキン工業「セラムヒート ERFT116AS」

    ダイキン工業「セラムヒート ERFT116AS」

第2位:温風と遠赤外線を駆使する「ハイブリッドセラムヒート」

続く2位もダイキン工業製品です。「ハイブリッドセラムヒート WRH1366AS」で、取材時の価格は7万4580円でした。1位と同じ遠赤外線による暖房に加え、底部から床を這うように温風を送るデザインになっています。

「温風と遠赤外線で、離れていても家族皆で芯まで暖かくなります。高価な製品ですが、旧モデルからの評判も良くて、今年も指名買いが多いですね」

  • ダイキン工業「ハイブリッドセラムヒート WRH1366AS」

    ダイキン工業「ハイブリッドセラムヒート WRH1366AS」

第3位:カラーとデザインも愛される「CAH-2G10G」

3位にはアラジンの2灯式モデル「CAH-2G10G」が挙げられました。電動で縦向きと横向きが切り替えられる仕様で、カラーはグリーンとホワイトが選べます。取材時の価格は3万6630円でした。

「遠赤外線グラファイトヒーターとしての品質はもちろん、カラーリングや外観を気に入って選ばれることも多い製品です。調理家電を同社で揃えている方も多く、モノとブランドの両方で売れる理由になっていますね」

  • アラジン「CAH-2G10G」(写真中央)

    アラジン「CAH-2G10G」(写真中央)

  • 2ダイヤル式の操作系も評価が高い

    2ダイヤル式の操作系も評価が高い

第4位:遠赤&温風の縦型ハイブリッド「RBC-SVM12」

僅差で4位にピックアップされたのは、山善の「RBC-SVM12」です。カーボンヒーターとシーズーヒーターに加え送風ファンを組み込んでおり、遠赤外線と温風で部屋を暖めます。取材時の価格は2万2800円でした。

「ハイブリッドタイプのヒーターながら、縦長で幅320×奥行き320mmに収まるコンパクトさも備えています。デザインもシンプルで、コストパフォーマンスも高いということで、総合力でよく売れていますね」

  • 山善「RBC-SVM12」

    山善「RBC-SVM12」

第5位:タワー型の注目株「スリムカーボン」

5位はコロナのタワー型モデル「スリムカーボン DH-C926」でした。左右70度の首振りができる遠赤外線ヒーターで、カラーはゴールドになります。取材時の価格は2万4800円でした。

「タワー型は置き場所の自由度が高くて安心して首振りできるということで、安価な製品でも勢いがあります。そのうえスリムカーボンは遠赤外線でしっかり暖めてくれて、安全設計も充実しているということでよく選ばれています」

  • コロナ「スリムカーボン DH-C926」(写真中央)

    コロナ「スリムカーボン DH-C926」(写真中央)

はみ出し情報・・・今年も人気の充電カイロ、回収ニーズも高まるか?

この時期はモバイルできる暖房のニーズも高まります。ここ最近伸びているのは充電式カイロで、同店でも1580円で買えるライフオンプロダクツの「使い捨てないカイロ プリズメイト PR-EA011」など、複数の製品が売られていました。

加えて、今冬からは使わなくなった充電式カイロの回収ニーズも高まると予想されています。「モバイルバッテリーとともに無料回収を実施していますが、充電式カイロが出始めたのは最近です。これから徐々に求める人が増えてくるのかなと思います。古いものは手軽に手放せるほうが、安心して買い物できますしね」

  • ライフオンプロダクツ「使い捨てないカイロ プリズメイト PR-EA011」

    ライフオンプロダクツ「使い捨てないカイロ プリズメイト PR-EA011」