米Appleは9月9日(現地時間)、Surprise and Shineイベントにおいて、新たなAIアシスタント「Siri AI」の提供スケジュールを明らかにした。9月14日(日本時間:9月15日)のiOS 27と次世代Apple Intelligenceのリリースに合わせて英語版のベータ提供を開始し、10月には日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に対応する。

同社は今年6月のWWDC 2026で次世代Apple IntelligenceとSiri AIを発表した。その時点でSiri AIについて、2026年後半に対応デバイスを英語に設定したユーザー向けにベータ提供を開始し、その後、対応言語を順次拡大するとしていた。今回、日本語を含む5言語への対応時期が10月であることが明らかになった。

Appleは、AI時代においてもiPhoneをユーザー体験の中心に据える姿勢を鮮明にしている。

Surprise and Shineイベントでジョン・ターナスCEOは、理想的なAIデバイスを「インテリジェントなパーソナルハブ」と表現した。常にユーザーと共にあり、個人の文脈を理解できることに加え、AIモデルをデバイス上で実行するための高性能プロセッサ、より高度なクラウドモデルにアクセスするためのネットワーク接続、カメラやマイク、長時間のバッテリー駆動などを備えることが必要であると指摘。iPhoneはすでにその条件を満たすデバイスであるとした。

AI時代の新たなユーザーインターフェース

その中核を担うのが、次世代Apple Intelligenceを基盤とするSiri AIである。従来のSiriを全面的に刷新し、自然な対話能力に加え、ユーザー個人の文脈や画面上の内容を理解する能力を備える。Web上の幅広い情報をもとに質問に答えるほか、メッセージやメール、写真などを横断して必要な情報を探し出すこともできる。

さらに、Siri AIはアプリをまたいだ操作にも対応する。例えば、メッセージで届いた予定を読み取ってカレンダーに追加するなど、アプリの情報や機能を組み合わせて一連の作業を完結できる。このアプリ間連携とアクション実行は、Apple純正アプリだけでなく、対応するサードパーティーアプリにも広がる。

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こうした特徴から、Siri AIは単なるデジタルアシスタントの刷新にとどまらず、AIを介してOSやアプリを操作する新たなユーザーインターフェースとしての役割も担うと見られている。従来はユーザーが自らアプリを開き、必要な機能を選んで使う方式だったのに対し、Siri AIでは目的を自然言語で伝えるだけで、AIが個人の文脈や画面内容、アプリの機能を組み合わせて処理してくれるようになる。Siri AIの登場は、iPhoneをはじめとするApple製品の操作方法を変える重要な転換点になり得る。

9月9日時点で、次世代Apple Intelligenceの主な対応デバイスは以下の通りである。

  • iPhone Duo
  • iPhone 15 Proシリーズ/iPhone 17 Proシリーズ/iPhone 18 Proシリーズ
  • iPhone 16シリーズ/iPhone 17
  • iPhone Air
  • iPhone 16e/iPhone 17e
  • iPad Pro(M1以降)
  • iPad Air(M1以降)
  • iPad mini(A17 Pro)
  • MacBook Pro(M1以降)
  • MacBook Air(M1以降)
  • MacBook Neo
  • Mac Pro(M2 Ultra)
  • Mac Studio(M1 Max以降)
  • iMac(M1以降)
  • Mac mini(M1以降)
  • Apple Vision Pro