今回は、ジョーシン浦和美園イオンモール店を訪ね、ハンディファンやネッククーラーなどのモバイルクーラーの売れ筋を取材しました。

販売スタッフの箭木宏之(やぎひろゆき)氏によると、モバイルクーラーが売れ出すタイミングは扇風機とほぼ同じで、今年はゴールデンウィーク前から売り場が活気づいていたそうです。「今年は猛暑が予想されるのと、年を追うごとに購入層が広がっていることが重なって、盛り上がっていますね。あとは、いわゆる“エアコンの2027年問題”もあって空調家電を意識する人が増えていることも関係しているかもしれません」といいます。

  • ジョーシン浦和美園イオンモール店のハンディファン売り場。箭木宏之氏に案内してもらった

    ジョーシン浦和美園イオンモール店のハンディファン売り場。箭木宏之氏に案内してもらった

気象庁の発表によると、2026年6~8月は全国的に気温が平年よりも高い見込みとのこと。暑い夏の外出に向けてどんなアイテムが人気を集めているのでしょうか。「モバイルクーラー購入の3カ条」を踏まえて、順に追っていきましょう。

<モバイルクーラー購入の3カ条>

  • ハンディファンは、体感としての重さと風量の大きさの比較が重要。できるだけ実際に電源を入れて確かめたい。
  • バッテリーの持ちと充電時間の長さは、アイテムによって差が大きい。使用スタイルに合わせて要比較。
  • 季節家電は売り切れが多発するから、豊富な選択肢から選ぶなら、なるべく早めの来店がベター。

※本文と写真で掲載している価格は、2026年5月26日15:00時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:ペルチェ素子搭載で風が冷たいハンディファン「QJ412」

モバイルクーラーの売れ筋は、やはりハンディファンが中心となります。一番人気は、QUADS(クワッズ)の「ペルチェ機能付き充電式ハンディファン QJ412」でした。直径約50mmのファンの中心にペルチェ素子を配置しており、通電すると冷気が送風されて顔や身体に当たる仕組みとなっています。フル充電で、ファンのみの駆動なら2.5~8時間、ペルチェ素子も駆動なら1~1.5時間使えます。重量は約130g。取材時の価格は2,980円でした。

「ハンディファンが流行して数年経ちましたが、猛暑のときはどうしても風がぬるくなります。そういう経験を経て選ばれている感がありますね。ハンディファンのなかではコンパクトなのも利点です」

  • QUADS「ペルチェ機能付き充電式ハンディファン QJ412」

    QUADS「ペルチェ機能付き充電式ハンディファン QJ412」

第2位:カラビナ付きの3Wayファン「Silky Wind Mobile 4」

続く2位は、RHYTHM(リズム)の3Wayファン「Silky Wind Mobile 4」です。70mm径のファンを採用しており、柄の部分をスタンドにして卓上ファンにしたり、カラビナと付属のネックストラップを組み合わせて首掛けにしたりできます。重量は約160gで、フル充電時の使用時間はモードにより約1~15時間となります。取材時の価格は3,278円でした。

「カラビナが付いていると、カバンなどにも引っかけやすいので、使い勝手がぐんと増えます。卓上でも使えるなど、柔軟に扱えるのが強みですね。10代や20代など、比較的若いお客様を中心に売れています」

  • RHYTHM「Silky Wind Mobile 4」

    RHYTHM「Silky Wind Mobile 4」

第3位:スマホスタンドやモバイルバッテリーにもなる「5wayスマートハンディファン」

3位は、smaly(スマリー)の「5wayスマートハンディファン」です。ハンディと卓上、首掛けに対応し、卓上使用時にはスマホスタンドしても使えます。また、2500mAhのモバイルバッテリーとしても使える仕様で、重量は約140gとなります。フル充電時の使用時間は約3~11時間。取材時の価格は2,780円でした。

「こちらのボリュームゾーンはもう少し年長で、30代の方が中心になります。職場のデスクでも使いやすいといった強みが好まれているようです。厚みを25mmに抑えているのも強みですね」

  • smaly「5wayスマートハンディファン」

    smaly「5wayスマートハンディファン」

第4位:ネックファンもペルチェ素子付きが人気「QJ413」

以降はネックファンが続きます。ハンディファンと比べると、ネックファンは男性の購入者が若干高くなるそう。「ハンディファンが世間に浸透してその次に注目されるようになったアイテムなので、購入層の広がり方は勢いがあります」とのことです。

4位には、QUADSの「ペルチェ機能付き充電式ネックファン QJ413」が入りました。1位の「QJ412」と同じくペルチェ素子を採用しており、首の後ろ部分が直接冷却できる仕組みになっています。フル充電時の使用時間は、ファンのみで2.5~8時間、ペルチェ素子も使用すると1~2時間となります。重量は270gで、取材時の価格は5,980円でした。

「こちらも、これまでの猛暑を経験したうえで、確実に冷たさが感じられるものとして選ばれている感があります」

  • QUADS「ペルチェ機能付き充電式ネックファン QJ413」

    QUADS「ペルチェ機能付き充電式ネックファン QJ413」

第5位:左右後方から送風する「ZSF-050BBK」

5位は、ドウシシャの「ZSF-050BBK」です。両端のファンから吸気して、左右と後方上部の送風口から上部に風を送る作りで、フル充電時に1.5~6時間駆動します。重量は250gで、取材時の価格は3,980円でした。

「ペルチェ素子までは必要ないけれど、長く便利に使いたいという人に安定して売れています」

  • ドウシシャ「ZSF-050BBK」

    ドウシシャ「ZSF-050BBK」

はみ出し情報:今夏はサーキュレーターの売れ行きも上昇

クール家電全体で見ると、今夏はサーキュレーターの売れ行きが目立っていると箭木氏はいいます。「エアコンの売れ行きと強く連動していますが、電気代を抑えながら効率的に部屋を涼しくするために欲しい、という方が多くいらっしゃいます」とのこと。

なかでも、売り上げベースで一番人気となっているのが、シャープの「PK-18S03」です。30畳まで対応する約2.6kgのDCモーターモデルで、10段階の風量調節が可能です。取材時の価格は24,200円でした。

「風量が大きいうえ、プラズマクラスターNEXT搭載で、部屋干しのにおい対策になるのが強みですね。また、工具を使わずにファン部分を解体して水洗いできるので、長く清潔に使えるところを気に入る方も多くいらっしゃいます」

  • シャープ「PK-18S03」

    シャープ「PK-18S03」