近年、ロボット掃除機の分野で存在感を高めているメーカーのひとつがNarwal(ナーワル)。同社は2019年に世界で初めてモップを自動で洗浄するロボット掃除機を開発した技術力に優れた会社でもあります。
そんなNarwalが、11月7日より最上位モデルとなる「Narwal Flow(ナーワル フロー)」を日本市場で発売します。
新モデルは日本初となるクローラー形状のモップに加えて、世界初の可動式ブラシカバーも搭載。同社らしい独自の清掃技術が随所に盛り込まれています。実際、新製品はどこが凄いのか? 新製品体験会にて実機をチェックしてきました。
水拭き力が段違い? 日本初のクローラー型モップ搭載
Narwal Flowは、同社の技術を詰め込んだ「全部入り」のフラッグシップモデル。本体は吸引と水拭きの両方に対応しており、ベースステーションには120日間ゴミ捨て不要の自動収集機構を搭載。
さらに、最大80℃で除菌まで行う温水モップ洗浄機能や、40℃の温風による乾燥機能など、掃除後のケアまですべてが自動化されています。
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ベースステーションは幅430×奥行き402×高さ461mm。多くのロボット掃除機はロボット本体の一部がベースステーションからはみ出ていますが、本製品はステーション内に本体がすっぽり収まる珍しい形。誤って本体に躓く事故などがなさそうなのは安心かも
新製品で注目したいのが、水拭き性能の高さ。ロボット掃除機の水拭き対応は、いまやエントリーモデルでも当たり前ですが、Narwal Flowは水拭き用モップの構造が従来のロボット掃除機と異なります。
いままでのロボット掃除機は、水拭き用モップの形状が「平たいパッド型」あるいは「円形の回転モップ型」、「筒状のローラーモップ型」の3ついずれかでした。
この3つのなかでも、筒状のローラー型は「掃除中にローラーに付着した汚れをヘラ(スクレーバー)でそぎ落としながら、きれいになったブラシ面で床を水拭きする」という他にはない特徴があります。
Narwal Flowは、戦車などでみられる“キャタピラー”型のような、やや平べったい形状の「クローラー型」を採用。ローラー型と同様に「汚れを落としながら掃除できる」機能を備えたうえで、さらにモップの接地面積をより広くとることでモップが床面を約1.2kgという強い圧力で押さえて効率的に汚れを拭き取れます。
さらに、約45℃の温水で水拭きするので、落ちにくい皮脂や油分を含んだ汚れも落ちやすいそうです。
床にこぼしたコーヒーを掃除するNarwal Flow。カメラで汚れを見つけると、汚れが落ちるまで何度も同じ場所を掃除していました ※音が出ます
吸引力も世界初の構造で進化。毛絡まりゼロのブラシ機構も注目
水拭き掃除にこだわりのある新モデルですが、もちろん吸引掃除も優秀です。吸引力は最大22,000Paと、家庭用ロボット掃除機としてはトップクラス。床面のゴミを検知して自動的に吸引力を切り替える「スマート吸引制御」のほか、世界初の可動式ブラシカバー「カーペットブースト」も採用しています。
これは、カーペットに乗るとブラシカバーの一部が下方向に伸び、床面とのすき間をなくして密着度をアップする機能。これにより、掃除機を床に押し付けながら掃除したような高い集じん力を実現するそうです。
また、同社のロボット掃除機の吸引掃除を語る上で欠かせないのが「フローティングローラーブラシ」という機能です。いまや高機能なロボット掃除機は「自動ゴミ捨て」「自動モップ清掃・乾燥」があたりまえ。とはいえ、髪の長い家族などがいる場合は「ブラシに絡まった髪を取り除く」という手間が発生することもあります。
そこで、Narwalはブラシの「片側だけ浮かせる」という特殊な構造を採用。これにより、絡みついた髪の毛がブラシの遠心力で浮かせた側に移動し、自然にブラシから外れるようになっているのです。
ブラシに大量の毛を絡めたところ。かなりの量の毛を使用しましたが、すべてブラシの左側に移動して外れています
「メインブラシよりサイドブラシに毛が絡まる」という製品もありますが、Narwal Flowはサイドブラシにも変形機構を搭載。掃除時はサイドブラシが「V」字形状をしていますが、掃除が終わるとブラシが逆回転して「I」字に変形。これにより絡まった毛を自分で振り落とします。
さらに掃除終了後はブラシ先を吸引口に向けることで、外した毛を自ら吸引。とにかく細かな部分までよく考えられている製品という印象を受けました。
サイドブラシに絡みついた毛を掃除する、Narwalによる説明動画
技術力で差をつける期待の一台
今回は新製品Narwal Flowの水拭きと吸引掃除を中心にチェックしましたが、本体にはRGBカメラを2台搭載したAIビジョンシステムを採用するなど、水拭き/吸引掃除以外にも多くの特徴的な技術を採用しています。
一般的な高機能ロボット掃除機でも2眼カメラを搭載している製品はありますが、多くは1眼が映像撮影用、もう1眼は距離を測る赤外線カメラという組み合わせです。
一方でNarwal Flowは、両方とも画像(RGB)カメラを使用。左右2つのカメラで奥行きを立体的に認識するという、人間の両目のような空間把握機能を利用しています。
これにより、ケーブルなどの小さな障害物もしっかり識別できるそうです。実際、発表会会場でも大小の障害物をギリギリで避けながら賢く掃除を行っていました。
日本においてNarwalはまだ知名度がそこまで高いとはいえません。しかし、Narwal Flowは世界で初めてモップ自動洗浄機構を開発したNarwalが、これまでの技術を結集して生み出した最上位モデル。
世界初のカーペットブースト機能や日本初のクローラー型モップなど、同社の技術がこれでもかと搭載されている意欲的なモデルだと感じます。賢くて掃除力の高いロボット掃除機を探しているなら、ぜひ一度チェックしてほしい一台です。








