Riot Gamesは10月8日、提供中のタクティカルシューター『VALORANT』において、新エージェント「ヴィトー」を実装した。カスタムゲームには新モード「スカーミッシュ」も追加されている。
「ヴィトー」はセネガル出身、制御不能なDNA変異によって力を得たという人物。敵を拘束して聴覚を奪い、衰弱を付与する設置型スキル「チョークホールド」や、設置場所へのテレポートを行える「クロスカット」、起動すると敵のアビリティを一定時間無効化する「インターセプター」を備えており、アルティメット「エヴォリューション」では回復とスティム効果を取得。さらにあらゆるデバフ効果を無効化し、一部のダメージスキルに抵抗する。
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エージェント選択画面では爆弾をものともしない様子
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「チョークホールド」。フェイドのシーズと異なり設置型
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「クロスカット」。テレポートする強力なアビリティだが、設置場所を見て再発動する必要がある
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「インターセプター」。設置後に起動すると、一定時間一定範囲の敵アビリティを無効化する
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「エヴォリューション」。全身が青っぽくなり、多くのダメージアビリティが利かなくなる
VALORANTでは昨今、プレイヤースキルの上昇に伴ってアビリティ使用の練度が向上し、本来のシューティング要素からやや遠ざかっているのではという指摘が持ち上がることがある。今回のヴィトーはアビリティを強力に抑制する点が特徴のキャラクターで、環境の変化に一役買うことになりそう。
──ヴィトーのデザインに込められた狙いは何ですか?
ヴィトーの能力はユーティリティーへの対抗を中心としており、プレイヤーにより強力な防衛の足がかりを与えることを意図しています。現状は多くのチームがリテイクに時間を費やしており、もちろんそれ自体は効果的な戦略なのですが、持ち場を守る際の選択肢をもっと増やしたいと考えたのです。
ユーティリティーのサイズを小さくしたことなど、すでに導入していたシステム上の変更に加えて、ヴィトーにはプレイヤーがサイトの防衛や管理をより確実に行えるエージェント固有の能力を与えました。(ゲームデザイナー Nicholas Smith)
──ヴィトーのゲームプレイのスタイルを言葉で表現するなら?
ヴィトーは大胆不敵です。対戦相手のプレイが時間の経過とともに変化するのに合わせて、柔軟に対応を変えられるのが彼の強みです。例えば、彼のテレポートは位置を変える際に強力な効果を発揮し、プレイヤーが再結集、位置変更、主導権の維持などのために後退する際の選択肢となります。
彼の大胆さが特に発揮されるのはアルティメットだと思います。発動すれば、かなり自信たっぷりに、下手をすれば少し軽はずみなくらいのプレイが可能になります。ヴィトーは従来通りの防御特化センチネルとしても使えますし、よりアグレッシブに攻め込むこともできます。プレイヤーの皆さんが創造性を発揮して、彼の可能性を引き出してくれるのが楽しみです。(ゲームデザイナー Nicholas Smith)
──「ヴィトー」は現在のメタにどのような変化をもたらすと思いますか?
ヴィトーの登場は、確実に変化を生むと思います。特に、チームのユーティリティーへの対応ですね。プレイヤーの腕にかかわらず、サイトはユーティリティーが頻繁に使用されるゾーンになりがちですが、ヴィトーはそうしたプレイへの対策を意図しています。アルティメットが特にそうですね。ブリムストーンのアルティメットにも耐え、レイズのロケットを受け止め、戦い続けることが可能なエージェントなんです。ヴィトーがアルティメットを使っていると敵が気づいている場合でも、戦略の練り直しやより慎重な対応を迫る力を持っています。(ゲームデザイナー Nicholas Smith)
Facing Veto? Rule number one: land your shots. pic.twitter.com/m7EBZb3n0a
— VALORANT (@VALORANT) October 5, 2025
