縦折型のフリップスタイルスマートフォンはファッションブランドと相性が良く、中国のHONORは2024年に初めて投入したフリップモデルにジミー チュウ(Jimmy Choo)のモデルを投入しました。その協業は今年も続いており、2機種目となる「Magic V Flip2」にもジミー チュウモデルが登場しています。
初代モデルはグリーンをベースカラーに仕上げましたが、今年のモデルはブルーとすることでイメージを一新しています。パッケージも専用のもので、このままジミーチュウの店舗で販売できるような美しい外装になっています。
閉じた状態でアプリも使える4インチの大型画面を搭載し、縦に2つ並べたメインカメラのデザインはすっきりとしたものになっています。カメラ性能は広角が2億画素、超広角が5,000万画素とかなりの高性能です。なお初代モデルとの違いが気になる方は、下記記事を参照してください。
ジミー チュウとコラボした「HONOR Magic V Flip」は閉じても大画面の折りたたみスマホ https://news.mynavi.jp/article/wmobiletopic-412/
ヒンジ部分には「Prof. Jimmy Choo」の名前も入っています。なお本体を閉じた状態の大きさは86.2×75.6×15.5mmで、前モデルよりわずかに厚くなっています。質量も204gと11gの増量。これはカメラやバッテリー性能を高めたことや、折りたモデルながらもIP58/IP59の防水防塵に対応させたことなどが関係していそうです。
光沢のあるラメ仕上げが美しい背面パネルはきらめくパープルからシルバーへとグラデーションし、手に取るたびに異なる表情を見せてくれます。HONORロゴの光沢も絶妙で、ファッションアイテムとしても映えるような華やかさを持っています。ちょっと不思議なのがカメラのフラッシュライトが下部側についていること。閉じて自撮りするときはライトはあまり使わず、普通のスマートフォンスタイルとして使うときこそライトの必要性が高い、という設計のようです。
壁紙もジミー チュウモデル限定のものがプリインストール。初代モデル同様、壁紙の深いブルーと輝くダイヤのモチーフが、ラメ加工の背面デザインと美しく調和し特別感をさらに際立たせてくれます。なおディスプレイは6.82インチ、最大輝度5,000nitsとかなり明るくなっています。
本体を開いたときの大きさは167.1×75.6×6.9mm。初代モデルは7.2mm厚だったので、より薄くなっています。ちなみに横折りタイプのフォルダブルスマートフォンは5mmを切る薄型モデルが次々と登場しています。フリップモデルも今後さらなる薄型化が進むでしょう。
スマートフォンとしての性能は、チップセットがハイエンドクラスとなるSnapdragon 8 Gen 3、バッテリーはフリップモデルとしては大容量な5,500mAhを搭載、さらに80Wの急速充電、50Wのワイヤレス急速充電にも対応します。本体を開いた状態で使えば、他メーカーの上位機種と使い勝手は変わらないでしょう。その他、L字型に本体を曲げてカメラを起動すればプレビュー画面が上側に表示されるなど、フリップ型ならではの使いやすい機能も搭載されています。
本体を少し開いて逆向きに立てる「テントモード」を使えば、4インチの外画面を置時計のように使うこともできます。ジミー チュウモデルだけではなくHONOR Magic V Flip2の他のモデルと共通で、外画面でバーチャルペットを表示することもできます。
HONORは横折り型のフォルダブルモデルとして、世界最薄の「HONOR Magic V5」を中国だけではなくヨーロッパやアジアなどグローバル市場で点火しています。しかしフリップタイプのモデルは初代製品とこのMagic V Flip2、どちらも中国のみの販売。カメラやバッテリー性能が高くてデザインもよく、そしてブランドコラボも行っているだけに、グローバル市場への投入が期待されます。
ところでフリップモデルは汎用のケースが使えず、また製品の種類が少ないこともあってケースの種類はあまり多くありません。Magic V Flip2には純正のケースが付属しており、背面のラメ柄は本体と同様で、さらにネックストラップを取り付けられるようにストラップホールが側面についています。フリップモデルこそこのような純正ケースは本体標準付属品にしてほしいものです。
HONORは前述した世界最薄折りたたみスマートフォンや、カメラ性能の高いモデルなど数多くのスマートフォンを海外で発売しています。日本市場への参入は今のところないようですが、ブランドコラボモデルなどは日本でも一定の支持を受けるでしょう。いつか日本でも入手できるようになってほしいものです。











