米NVIDIAは8月18日、ドイツのケルンで開催されるゲームイベント「Gamescom」にて、AIアシスタント「Project G-Assist」のアップデートを発表した。AIモデルの効率化により、対応ハードウェアの裾野が大きく広がり、ノートPCを含む幅広い環境で利用可能となる。

G-Assistは、小規模言語モデル (SLM) を使用し、ローカル環境で動作するAIアシスタントである。ユーザーの自然言語による指示(テキスト入力・音声入力)を解釈し、システム上のボトルネックの特定や緩和、電力効率の改善、ゲーム設定の最適化、フレームレートや他のパフォーマンス統計の可視化、GPUのオーバークロックなど、リアルタイム診断と実行支援を提供する。ベンチマーク、ファン速度や照明の調整など、対応する周辺機器やソフトウェアの制御もサポートする。

今回のアップデートでAIモデルが刷新され、約40%少ないVRAM使用量で、従来と同等の応答精度を維持する大幅な効率化を実現した。これまでG-Assistには「VRAM 12GB以上を搭載したGeForce RTX 30/40/50シリーズのデスクトップGPU」が必要とされていたが、新モデルにより、ノートPC向けを含む6GB以上のVRAMを搭載したすべてのRTX GPUで利用できるようになった。

オンデバイスで動作するG-Assistには、低遅延で高速な動作、プライバシー保護といった利点がある。ただし、まだ実験的なリリースの段階であり、初期バージョンを試した一部ユーザーからは動作時のシステムパフォーマンスへの影響が報告されていた。今回のAIモデルの軽量化と最適化は、そうした初期の問題を解消し、信頼性・安定性の向上にもつながると期待できる。

このアップデートは、8月19日にリリースされるNVIDIA AppとGame Ready Driverを通じて利用可能となる。さらにNVIDIAは、9月に予定されているアップデートで「NVIDIA BatteryBoost」や「Battery OPS」などノートPC向けのコマンドを追加することも明らかにしており、今後の継続的な機能強化が見込まれる。

NVIDIAは、MODコミュニティプラットフォーム「mod.io」とのコラボレーションで「G-Assist Plug-In Hub」を立ち上げた。G-Assistの機能を拡張するためのプラグインを発見・導入できる場所である。ユーザーは、G-Assist上で直接、利用可能なプラグインの確認やインストールを自然言語で指示することも可能となる。