6月6日リリースの『ゼンレスゾーンゼロ Ver.2.0「雲霞の行き着く処」』でなんと1周年。ついこのあいだベータテストに混ざって正式リリースを祝ったばかりのような気がしますが、月日が経つのは早いものです。

  • 『ゼンレスゾーンゼロ』ついに1周年。開発の全力改修でさらに遊びやすく、衛非地区でのゲーム体験は

『ゼンレスゾーンゼロ』といえば爽快さを重視したアクション要素が見どころのアクションRPGですが、個人的には新エリー都に蠢く数々の陰謀が魅力的なキャラクターたちによって描き出され、テンポよく展開していくシナリオ体験の方もとても気に入っています。開発陣のフィードバックを重視する姿勢はたびたび配信で強調され、中でもプレイヤー負荷がかなり高かったホロウ探索は全面的なリワークで改善、より没入感のあるスタイルに改められました。初めてHoYoverse製ゲームに触れてみたいプレイヤーにとって、オススメできるタイトルに成長しています。

今回のVer.2.0リリースに先駆けて、セリフはすべて省略されたネタバレ配慮仕様ながら、メディア向けの先行体験サーバーにアクセスすることができました。舞台は新エリー都から一転、伝統的な中国文化の雰囲気を色濃く滲ませる衛非地区へと移行。ぶっ壊れ級に強い「儀玄」や、世話焼き年少キャラの「橘福福」を試すことができました。

  • 浮かれるリンちゃん。印象的な天才児Tシャツを脱ぎ捨て、装い新たに伝統的なスタイルに着替えました

  • ゴンドラの前に立ってる橘福福(ちー・ふーふー)ちゃん。なにげにリンちゃんの自撮りに新ポーズも追加

  • 戦う儀玄師匠。エーテリアスがどんどん蒸発していきます

  • 終結スキルの演出がとてもキュート

新コンテンツの追加に加えて、システム面でも大改修が行われている模様。コントローラー操作ではあまり直感的ではなかったショートカットキーのレイアウトを全面的に整理したほか、ファストトラベルのユーザーインターフェースを刷新。順繰りに行きたい場所を探すしかなかった画面が新しくなり、現地の写真を追加して行き先の様子が想起しやすくなりました。

  • 格好いいアイコンだけの表示で、地名を憶えていないとわかりにくかったファストトラベル表示が刷新

  • マップは3D仕様で手が込んでいました

ホロウ探索のTVアレイ改修からユーザービリティの向上まで、全力で手が加えられていく同作。筆者としてはあと、NVIDIA DLSSやAMD FSR、Intel XeSSののようなPC向けグラフィック技術のサポートに期待したいです。きわめて高品質なグラフィックでぐりぐり動きまくる様子は見てみて楽しいものですが、描画負荷も相応に巨大。

HoYoverseの他作品とは異なり、高フレームレート設定がPC版に標準で用意されている点は極めて高く評価できますが、高解像度環境で快適に動かすにはかなりハイエンドな構成でもなかなか厳しく感じます。ぜひ昨今のGPUで利用できる先端技術を搭載し、品質と性能のバランスにも注視してほしいです。

  • 崩壊:スターレイルではDLSS 2.0に対応。いまはDLSS Override機能で差し替えられますが、これもゲーム内のパッケージを新しいものに更新してほしいです。AMD Radeon派 / Intel Arc派にも寄り添うべき

  • というより、『ゼンレスゾーンゼロ』のゲームデータには既にNVIDIA DLSS関連のdllファイルが同梱されているように見えます。使われているのでしょうか