iPhoneの充電といえば、ワイヤレス充電という選択肢があるものの、速度的にはUSBがベストです。しかし、外出先で運悪くUSB-Cケーブルの持ち合わせがなく、急きょ買うはめになったら...やはり安さで選んでしまいますよね。

安いケーブルで問題ないの? 充電できるの? という疑問に対しての答えは「Yes」です。USB充電といっても、充電器側のUSBポートがType-AなのかType-Cなのか、最大出力が何ワットなのか、急速充電に対応しているのかによって答えは変わってきますが、両端がUSB Type-C端子の「USB-Cケーブル」を使用する場合に関していえば、iPhoneを充電するという目的において大きな差は生じません。

USB-Cケーブルには、USB PD(Power Delivery)対応の有無、データ通信サポートの有無など仕様の違いが存在します。サポートされるUSB規格がUSB 2.0なのかUSB 3.xなのかによっては、データの転送速度が大きく変わってきます。長く使うことを考慮すると、値は張るもののさまざまな規格に対応したケーブルのほうが安心なことは確かでしょう。

しかし、どのUSB-Cケーブルでも(規格上は)USB PDに対応しているため、60W(20V/3A)までの電力を扱うことができます。充電においてはUSB 2.0とUSB 3.xの違いはなく、充電速度に差が生じることもありません。iPhone 15シリーズ以降で急速充電する場合でも、最大ワット数は約20Wと上限の60Wに遠くおよばないことから、こと充電に関してUSB-Cケーブルの性能を気にする必要はありません。

極端な話、安価なデジタルガジェットに付属する充電専用のUSB-Cケーブルでも、iPhone 15を急速充電できます。百均ショップで売られているUSB-Cケーブルも言わずもがな、ばっちり充電できますよ。

  • 断線など物理的に故障していないかぎり、どのUSB-Cケーブルでも急速充電に使えます